<このシリーズの、前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの、次の記事>
基本的な概念を学ぶことから始めるのが理想的ではあるが、正直なところ、自分の目の前で物が動作するのを見るまで自分はどうも落ち着かない。. . . そこで、理論はさておき、まず、UNO拡張機能を開発するための環境を構築し、最初のUNO拡張機能を作り、テストする方法を学んではどうだろうか?
構わないが。
当然ながら、環境を構築する方法はプラットフォームによって違う。手元に以下の2つのプラットフォームがあるので、我々は、これらの2つのプラットフォームに環境を構築することにする。
- Linux: Lubuntu 16.04
- Windows: Windows 10
ははあ。
本記事では、Linux 16.04上で環境を構築する方法を記述しよう。
オーケー。
Lubuntuは、Ubuntu(Linuxディストリビューションの1つ)から派生したものであり、Ubuntuのものよりも軽量なデスクトップ環境を使用している。基本システムは、Ubuntuのものと同じであり、ここでの記述は、Ubuntuにもあてはまるはずだ。
なるほど。
Lubuntu 16.04では、以下の環境を構築する。
- LibreOffice 5.1.4
- LibreOffice SDK 5.1.4
- Oracle JDK 1.8.0
- Ant 1.9.6
- Gradle 3.1
AntとGradleはどちらもビルドツールだと思ったが。両方必要なのか?
いや。実は、Antをまず試し、うまくいった。だが、Gradleのほうがより進んでいると一般に見られているので、良さそうに思えた。そこで、Gradleも試してみた。基本的に、我々はGradleを使うが、環境を既に作ったので、Antについても記録しておくつもりだ。
なるほど。
前提条件を明らかにしておこう。OSはインストール済みだと想定する。スペースを含むディレクトリ名やファイル名は、我々は使用しない。スペースを含むディレクトリ名やファイル名を使っても問題ないかもしれないが、スペースを含まないディレクトリ名やファイル名のみでテストしているので、スペースを含むディレクトリ名やファイル名で何が起こるか、我々は知らない。
いいだろう。
第1に、LibreOfficeをインストールする。. . . Lubuntu 16.04の場合、LibreOfficeは、OSのパッケージレポジトリに含まれている。そのため、apt-getコマンドを使って、以下のようにインストールできる。
sudo apt-get install libreoffice
ははあ . . .. 他のLinuxディストリビューションでは、どのようにインストールできるのか?
ほとんどのディストリビューションで、LibreOfficeとそのSDKのパッケージが、OSのパッケージレポジトリに含まれているはずだ。また、LibreOfficeとそのSDKのパッケージ(debまたはRPM)は、LibreOfficeのダウンロードページからダウンロードでき、これらのパッケージを使ってインストールができる。または、ソースコードをダウンロードして、ソースコードからアプリケーションをビルドすることもできる。
興味本位で聞くが、Apache OpenOfficeとそのSDKはどのようにインストールできるのか?
パッケージがApache OpenOfficeのダウンロードWebページからダウンロードでき、これらのパッケージを使ってインストールできる。
なるほど。
第2に、LibreOffice SDKをインストールする。Lubuntu 16.04の場合、LibreOffice SDKは、やはり、OSのパッケージリポジトリに含まれている。したがって、apt-getコマンドを使って以下のようにしてインストールできる。
sudo apt-get install libreoffice-dev
sudo apt-get install libreoffice-dev-doc
ははあ。
- The Document Foundation. (n/a). LibreOffice Fresh. Retrieved from https://www.libreoffice.org/download/libreoffice-fresh/
- The Apache Software Foundation. (n/a). Apache OpenOffice - Downloads. Retrieved from http://openoffice.apache.org/downloads.html