要約
UNOディスパッチコマンド'.uno:Notebookbar'のURL、説明、引数、結果情報、関連情報(コマンド実行から取得できる)が記述されています。
話題
About: UNO (Universal Network Objects)
About: LibreOffice
About: Apache OpenOffice
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、UNOディスパッチコマンドとは何かおよびそれらの呼び方(各コマンドのURLと引数が分かっていれば)を知っている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、当該UNOディスパッチコマンドの仕様を知る。
イントロダクション
'オリエンテーション'は、'開始コンテキスト'内に立っていないか、'ターゲットコンテキスト'に乗り気でないか、またはその両方の通りすがりの人のために意図されたものです。そこには新たな技術情報はなにも含まれておらず、オリエンテーションなど要らない人は、これを読みとばしても、記事の理解に支障はありません。
オリエンテーション
JavaでUNOディスパッチコマンドを実行してその実行から入手可能な全情報を取得する方法を説明する記事があります(いくつかの他のプログラミング言語用の記事は将来公開されます)。
このシリーズでこれまでに挙げたUNOディスパッチコマンドのCalc用一覧があります。
本体
1: 仕様
URL: .uno:Notebookbar
説明: このコマンドは、カレントノートブックバー('ノートブックバー'は実験的機能である新しいツールバーです)のコンフィグレーションファイル名をセットし、そのコンフィグレーションファイルにしたがってノートブックバーを再描画します。その実験的機能は、'Tools(ツール)' -> 'Options...(オプション...)'メニュー項目を選択し、'Options(オプション)'ダイアログの左ペインで'LibreOffice' -> 'Advanced(詳細)'を選択し、'Enable experimental features (may be unstable)(実験的な機能を有効にする(不安定な可能性あり))'チェックボックスをチェックし、'View(表示)' -> 'Toolbar Layout(ツールバーレイアウト)' -> 'Notebookbar(ノートブックバー)'メニュー項目を選択することにより、有効化されます。
引数(タイプはUNOのデータタイプ):
名前 | タイプ | 値 |
---|---|---|
File | string | コンフィグレーションファイルの名前(フルパスではなく、ファイル名のみ)(LibreOfficeインストールディレクトリ配下の'share/config/soffice.cfg/modules/scalc/ui'ディレクトリに存在している必要があります(誤った名前を指定しないように注意してください。さもないと、LibreOfficeプロセスが異常終了し、以後、Calcが使用不能になります(実は、セッティングは'~/.config/libreoffice/4/user/registrymodifications.xcu'ファイルに格納され、そのファイルからセッティングを除去することで問題を是正することはできます))) |
関連情報(com.sun.star.frame.FeatureStateEvent.Stateの値)(タイプはUNOのデータタイプ):
タイプ | 値 |
---|---|
boolean | 'true'(このステータス変更は、'Enable experimental features (may be unstable)(実験的な機能を有効にする(不安定な可能性あり))'オプションが有効化された後にこのディスパッチコマンドが初めて正常呼び出しされた時のみ発生します) |
boolean | 'false'(カレントツールバーがノートブックツールバーでない場合)、'true'(カレントツールバーがノートブックツールバーである場合) |
結果情報(com.sun.star.frame.DispatchResultEvent.Resultの値)(タイプはUNOのデータタイプ):
タイプ | 値 |
---|---|
N/A | void |
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