要約
UNOディスパッチコマンド'.uno:GoLeftToStartOfDataSel'のURL、説明、引数、結果情報、関連情報(コマンド実行から取得できる)が記述されています。
話題
About: UNO (Universal Network Objects)
About: LibreOffice
About: Apache OpenOffice
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、UNOディスパッチコマンドとは何かおよびそれらの呼び方(各コマンドのURLと引数が分かっていれば)を知っている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、当該UNOディスパッチコマンドの仕様を知る。
イントロダクション
'オリエンテーション'は、'開始コンテキスト'内に立っていないか、'ターゲットコンテキスト'に乗り気でないか、またはその両方の通りすがりの人のために意図されたものです。そこには新たな技術情報はなにも含まれておらず、オリエンテーションなど要らない人は、これを読みとばしても、記事の理解に支障はありません。
オリエンテーション
JavaでUNOディスパッチコマンドを実行してその実行から入手可能な全情報を取得する方法を説明する記事があります(いくつかの他のプログラミング言語用の記事は将来公開されます)。
このシリーズでこれまでに挙げたUNOディスパッチコマンドのCalc用一覧があります。
本体
1: 仕様
URL: .uno:GoLeftToStartOfDataSel
説明: 第1に、セルが1つも選択されていないか、カレントセルが唯一の選択されたセルである、と仮定しましょう。そうでない場合の動作は、著者には理解できません。...第2に、'次移動先セル'を以下のように定義しましょう(本記事内では): もしも、カレントセルが空白であるか当該行のある連続した非空白セル群の最左セルであったら、カレントセルの左の最初の非空白セル、またはそういうセルがなければ最左セル; それ以外の場合、カレントセルが属する当該行連続非空白セル群の最左セル。...第3に、'n次移動先セル'を、カレントセルを次移動先セルにn回移動した後に到達するセル、と定義しましょう(本記事内では)。...このコマンドは、セル群選択を、'Shift'キーを押しながら左矢印キーを、選択が指定回数次移動先セルに到達するまで押したかのように変更し、カレントセルは移動しません。
引数(タイプはUNOのデータタイプ):
名前 | タイプ | 値 |
---|---|---|
By | short | '次移動先セルへ移動'の回数(プラス、ゼロ、マイナスにできる) |
関連情報(com.sun.star.frame.FeatureStateEvent.Stateの値)(タイプはUNOのデータタイプ):
なし。
結果情報(com.sun.star.frame.DispatchResultEvent.Resultの値)(タイプはUNOのデータタイプ):
タイプ | 値 |
---|---|
N/A | void |
<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>