要約
UNOディスパッチコマンド'.uno:Delete'のURL、説明、引数、結果情報、関連情報(コマンド実行から取得できる)が記述されています。
話題
About: UNO (Universal Network Objects)
About: LibreOffice
About: Apache OpenOffice
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、UNOディスパッチコマンドとは何かおよびそれらの呼び方(各コマンドのURLと引数が分かっていれば)を知っている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、当該UNOディスパッチコマンドの仕様を知る。
イントロダクション
'オリエンテーション'は、'開始コンテキスト'内に立っていないか、'ターゲットコンテキスト'に乗り気でないか、またはその両方の通りすがりの人のために意図されたものです。そこには新たな技術情報はなにも含まれておらず、オリエンテーションなど要らない人は、これを読みとばしても、記事の理解に支障はありません。
オリエンテーション
JavaまたはC++でUNOディスパッチコマンドを実行してその実行から入手可能な全情報を取得する方法を説明する記事があります(いくつかの他のプログラミング言語用の記事は将来公開されます)。
このシリーズでこれまでに挙げたUNOディスパッチコマンドのCalc用一覧があります。
本体
1: 仕様
URL: .uno:Delete
説明: スプレッドシートの編集モードに応じて、3つの動作があります。'セル全体にフォーカスがある'モードにある場合、このコマンドは、選択されたセル群(フォーカスは単一セルにしか置けないが、複数セルを選択することはできる)の、指定された(セルタイプによって)セルコンテンツ群および指定されたセルプロパティ群(コメント群やフォーマット群)を削除します。'セルコンテンツが編集される'モードでは、このコマンドは、選択されているコンテンツを削除します。'非セルオブジェクトが選択されている'モードでは、このコマンドは、選択されている非セルオブジェクト群を削除します。
引数(タイプはUNOのデータタイプ):
当該スプレッドシートが'セル全体にフォーカスがある'モードにある場合:
名前 | タイプ | 値 |
---|---|---|
Flags | string | 何が削除されるかを表わすフラグ: 'A' -> 全て、'S' -> テキストセルコンテンツ群、 'V' -> 数字または真偽セルコンテンツ群、'D' -> 日付・時刻・日時セルコンテンツ群、'F' -> フォーマット群、'N' -> コメント群、'T' -> フォーマット群。複数フラグを指定可能、'SVT'のように。 |
その他の場合:
なし。
関連情報(com.sun.star.frame.FeatureStateEvent.Stateの値)(タイプはUNOのデータタイプ):
なし。
結果情報(com.sun.star.frame.DispatchResultEvent.Resultの値)(タイプはUNOのデータタイプ):
タイプ | 値 |
---|---|
N/A | void |
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