2020年5月3日日曜日

121: UNOディスパッチコマンド'.uno:Menubar'の仕様

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要約


UNOディスパッチコマンド'.uno:Menubar'のURL、説明、引数、結果情報、関連情報(コマンド実行から取得できる)が記述されています。

話題


About: UNO (Universal Network Objects)
About: LibreOffice
About: Apache OpenOffice

この記事の目次


開始コンテキスト


  • 読者は、UNOディスパッチコマンドとは何かおよびそれらの呼び方(各コマンドのURLと引数が分かっていれば)を知っている。

ターゲットコンテキスト



  • 読者は、当該UNOディスパッチコマンドの仕様を知る。

イントロダクション


'オリエンテーション'は、'開始コンテキスト'内に立っていないか、'ターゲットコンテキスト'に乗り気でないか、またはその両方の通りすがりの人のために意図されたものです。そこには新たな技術情報はなにも含まれておらず、オリエンテーションなど要らない人は、これを読みとばしても、記事の理解に支障はありません。



オリエンテーション


JavaでUNOディスパッチコマンドを実行してその実行から入手可能な全情報を取得する方法を説明する記事があります(いくつかの他のプログラミング言語用の記事は将来公開されます)。

このシリーズでこれまでに挙げたUNOディスパッチコマンドのアプリケーション基盤用一覧およびCalc用一覧があります。


本体


1: 仕様


URL: .uno:Menubar

説明: Officeインスタンスは、'メニューバー群が表示されるモード'(初期モード)にあるか、'メニューバー群が隠されるモード'にあり、Officeインスタンスが'メニューバー群が表示されるモード'になった時は、全ドキュメントフレームのメニューバーが表示され、Officeインスタンスが'メニューバー群が隠されるモード'になった時は、全ドキュメントフレームのメニューバーが隠されるが、ドキュメントが1つもオープンされていない時は、Officeインスタンスは常に'メニューバー群が表示されるモード'にある。このコマンドは、もしも、少なくとも1つのドキュメントがオープンされていたら、当該モードを変更する。新たなドキュメントフレームがオープンされた時は、その新たなフレームのメニューバーは表示される、Officeインスタンスがいかなるモードにあろうとも。任意のドキュメントがクローズされた時は、Officeインスタンスは、'メニューバー群が表示されるモード'になる。

引数(タイプはUNOのデータタイプ):

なし。

関連情報(com.sun.star.frame.FeatureStateEvent.Stateの値)(タイプはUNOのデータタイプ):

TypeValue
booleanメニューバーが表示されていた
booleanメニューバーが表示された

結果情報(com.sun.star.frame.DispatchResultEvent.Resultの値)(タイプはUNOのデータタイプ):

タイプ
N/Avoid

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