2020年6月14日日曜日

130: UNOディスパッチコマンド'.uno:Strikeout'の仕様

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>


要約


UNOディスパッチコマンド'.uno:Strikeout'のURL、説明、引数、結果情報、関連情報(コマンド実行から取得できる)が記述されています。

話題


About: UNO (Universal Network Objects)
About: LibreOffice
About: Apache OpenOffice

この記事の目次


開始コンテキスト


  • 読者は、UNOディスパッチコマンドとは何かおよびそれらの呼び方(各コマンドのURLと引数が分かっていれば)を知っている。

ターゲットコンテキスト



  • 読者は、当該UNOディスパッチコマンドの仕様を知る。

イントロダクション


'オリエンテーション'は、'開始コンテキスト'内に立っていないか、'ターゲットコンテキスト'に乗り気でないか、またはその両方の通りすがりの人のために意図されたものです。そこには新たな技術情報はなにも含まれておらず、オリエンテーションなど要らない人は、これを読みとばしても、記事の理解に支障はありません。



オリエンテーション


JavaでUNOディスパッチコマンドを実行してその実行から入手可能な全情報を取得する方法を説明する記事があります(いくつかの他のプログラミング言語用の記事は将来公開されます)。

このシリーズでこれまでに挙げたUNOディスパッチコマンドのアプリケーション基盤用一覧およびCalc用一覧があります。


本体


1: 仕様


URL: .uno:Strikeout

説明: このコマンドは、カレント取り消し線ステータスをon-offとトグル切り替えします。カレント取り消し線ステータスは、現在そのステータスのターゲットとなっているものについてのものです。ある単一セルが、選択されているか、'セル全体にフォーカスがある'モードにおけるセル選択がない場合のカレントセルである場合は、そのセルがターゲットですが、複数セルが選択されている場合は、それら選択されたセル群の総体がターゲットです(それら選択されたセル群の全てが'on'ステータスにあるのでなければ、カレントステータスは'off'です)。あるセルまたはオブジェクト内の文字列が選択されている場合は、その文字列の総体がターゲットです(その選択された文字群の全てが'on'ステータスにあるのでなければ、カレントステータスは'off'です)。選択がなくてテキストカーソルがある単語内にある場合は、その単語がターゲットです。

引数(タイプはUNOのデータタイプ):

なし。

関連情報(com.sun.star.frame.FeatureStateEvent.Stateの値)(タイプはUNOのデータタイプ):

TypeValue
boolean直前のステータス('true' -> 'on', 'false' -> 'off')
boolean新たなステータス('true' -> 'on', 'false' -> 'off')

結果情報(com.sun.star.frame.DispatchResultEvent.Resultの値)(タイプはUNOのデータタイプ):

タイプ
N/Avoid

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>