コンパクトトポロジカルスペース(空間)のクローズド(閉)ディスクリート(離散)サブスペース(部分空間)は有限数ポイントたちのみを持つことの記述/証明
話題
About: トポロジカルスペース(空間)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、コンパクトトポロジカルスペース(空間)の定義を知っている。
- 読者は、ディスクリート(離散)トポロジカルスペース(空間)の定義を知っている。
- 読者は、任意のコンパクトトポロジカルスペース(空間)は、無限数ポイントたちを持つ任意のサブセット(部分集合)のアキュームレーションポイント(集積点)を持つという命題を認めている。
- 読者は、任意のトポロジカルサブセット(部分集合)はクローズド(閉)である、もしも、それはそれ自身のクロージャー(閉包)に等しい場合、そしてその場合に限ってという命題を認めている。
- 読者は、任意のトポロジカルサブセット(部分集合)のクロージャー(閉包)は当該サブセット(部分集合)と、当該サブセット(部分集合)のアキュームレーションポイント(集積点)たちの集合の、ユニオン(和集合)に等しいという命題を認めている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のコンパクトトポロジカルスペース(空間)の任意のクローズド(閉)ディスクリート(離散)サブスペース(部分空間)は有限数ポイントのみを持つという命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。
本体
1: 記述
任意のコンパクトトポロジカルスペース(空間)および\(T\)および任意のクローズド(閉)ディスクリート(離散)サブスペース(部分空間)\(S \subseteq T\)に対して、\(S\)は有限数ポイントたちのみを持つ。
2: 証明
\(S\) は無限数ポイントたちを持つと仮定する。任意のコンパクトトポロジカルスペース(空間)は、無限数ポイントたちを持つ任意のサブセット(部分集合)のアキュームレーションポイント(集積点)を持つという命題によって、\(T\)は\(S\)のあるアキュームレーションポイント(集積点)\(p \in T\)を持つことになる。しかし、任意のトポロジカルサブセット(部分集合)はクローズド(閉)である、もしも、それはそれ自身のクロージャー(閉包)に等しい場合、そしてその場合に限ってという命題によって、\(S = \overline{S}\)、しかし、任意のトポロジカルサブセット(部分集合)のクロージャー(閉包)は当該サブセット(部分集合)と、当該サブセット(部分集合)のアキュームレーションポイント(集積点)たちの集合の、ユニオン(和集合)に等しいという命題によって、当該アキュームレーションポイント(集積点)は\(S\)に含まれることになるが、それは不可能である、なぜなら、\(S\)はディスクリート(離散)だから、各ポイントはオープン(開)である、したがって、当該アキュームレーションポイント(集積点)もそれ自体だけでオープンセット(開集合)であることになるが、それはアキュームレーションポイント(集積点)の定義に反している、矛盾。