2023年4月16日日曜日

255: セット(集合)の複数回分の積のカーディナリティ(濃度)はセット(集合)のカーディナリティ(濃度)のその回数分の積である

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セット(集合)の複数回分の積のカーディナリティ(濃度)はセット(集合)のカーディナリティ(濃度)のその回数分の積であることの記述/証明

話題


About: セット(集合)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のセット(集合)および任意の自然数に対して、当該セット(集合)の当該自然数回分の積のカーディナリティ(濃度)は当該セット(集合)のカーディナリティ(濃度)のその回数分の積であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のセット(集合)Sおよび任意の自然数nに対して、card(S×S×...×S)=cardScardS...cardS、ここで、両側の積たちはn回分の積たちである。


2: 証明


n=1に対して、cardS=cardS

あるnに対して、card(S×S×...×S)=cardScardS...cardS、ここで、両側の積たちはn回分の積である、と仮定しよう。card(S×S×...×S)、ここで、積はn+1回分の積である、はcard((S×S×...×S)×S)=card(S×S×...×S)cardS、カーディナリティ(濃度)たちの算術の定義によって。card(S×S×...×S)cardS=cardScardS...cardScardS、仮定によって、したがって、card(S×S×...×S)=cardScardS...cardS、ここで、両側の積たちはn+1回分の積たちである。

したがって、数学的帰納法によって、任意の自然数nに対して、card(S×S×...×S)=cardScardS...cardS、ここで、両側の積たちはn回分の積たちである。


3: 注


任意のセット(集合)のカーディナリティ(濃度)に対して、当該カーディナリティ(濃度)の任意の自然数乗は当該カーディナリティ(濃度)の当該自然数回分の積分であるという命題によって、card(S×S×...×S)=(cardS)nが成立する、その右側は実際にはcardSn回分の積として定義されてはいない。


参考資料


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