2023年4月23日日曜日

257: 部分的オーダリング(順序)を持ち最小要素を持たない空でないセット(集合)に対して、自然数たちセット(集合)からセット(集合)へのファンクション(関数)で、数のイメージ(像)は次の数のイメージ(像)より大きいというものがある

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部分的オーダリング(順序)を持ち最小要素を持たない空でないセット(集合)に対して、自然数たちセット(集合)からセット(集合)へのファンクション(関数)で、数のイメージ(像)は次の数のイメージ(像)より大きいというものがあることの記述/証明

話題


About: セット(集合)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意の部分的オーダリング(順序)を持ち最小要素を持たない任意の空でないセット(集合)に対して、自然数たちセット(集合)から当該セット(集合)へのファンクション(関数)で、任意の数のイメージ(像)は次の数のイメージ(像)より大きいというものがあるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のセット(集合)\(S\)で、任意の部分的オーダリング(順序)\(\lt\)を持ち、最小要素を持たないもの、それが意味するのは、任意の要素\(p \in S\)に対して、\(p' \lt p\)を満たすある要素\(p' \in S\)がある、に対して、以下を満たすあるファンクション(関数)\(f: \omega \rightarrow S\)、ここで、\(\omega\)は自然数たちセット(集合)、つまり、任意の\(n \in \omega\)に対して\(f (n + 1) \lt f (n)\)、がある。


2: 証明


ファンクション(関数)\(g: S \rightarrow Pow S, p \mapsto \{p' \in S\vert p' \lt p\} \neq \emptyset\)がある。チョイス(選択)公理2)によって、あるファンクション(関数)\(h: S \rightarrow S, h (p) \in g (p)\)がある。任意の\(p_0 \in S\)を取ろう。自然数たちセット(集合)に対するリカージョン(反復)定理によって、あるファンクション(関数)\(f: \omega \rightarrow S, f (0) = p_0, f (n + 1) = h (f (n))\)がある。すると、\(h (f (n)) \in g (f (n))\)、したがって、\(h (f (n)) = f (n + 1) \lt f (n)\)。


参考資料


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