2023年7月9日日曜日

320: オーディナル(順序)数はリミットオーディナル(順序)数である、もしも、それが非ゼロでその全メンバーたちのユニオン(和集合)である場合、そしてその場合に限って

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オーディナル(順序)数はリミットオーディナル(順序)数である、もしも、それが非ゼロでその全メンバーたちのユニオン(和集合)である場合、そしてその場合に限って、ことの記述/証明

話題


About: セット(集合)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のオーディナル(順序)数はリミットオーディナル(順序)数である、もしも、それが非ゼロで、その全メンバーたちのユニオン(和集合)である場合、そしてその場合に限って、という命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のオーディナル(順序)数\(o\)に対して、\(o\)はリミットオーディナル(順序)数である、もしも、\(o \neq 0\)および\(o = \cup_{o' \in o} o'\)である場合、そしてその場合に限って。


2: 証明


\(o \neq 0\)および\(o = \cup_{o' \in o} o'\)であると仮定しよう。

もしも、\(o\)がサクセッサーオーディナル(順序)数\(o = o''^+\)であったら、\(o'' \in o\)および\(o'' \subset o\)、オーディナル(順序)数たちコレクションに対して、包含リレーション(関係)はメンバーシップリレーション(関係)に等価であるという命題によって。任意の\(o' \in o\)に対して、\(o' = o''\)または\(o' \in o''\)、\(o''\)は\(o\)より小さい最大のものであるから。したがって、オーディナル(順序)数たちコレクションに対して、包含リレーション(関係)はメンバーシップリレーション(関係)に等価であるという命題によって、\(o' \subseteq o'' \subset o\)。したがって、\(\cup_{o' \in o} o' \subset o\)、矛盾。したがって、\(o\)はリミットオーディナル(順序)数である。

\(o\)はリミットオーディナル(順序)数であると仮定しよう。

任意の\(o' \in o\)に対して、オーディナル(順序)数たちコレクションに対して、包含リレーション(関係)はメンバーシップリレーション(関係)に等価であるという命題によって、\(o' \subset o\)、したがって、\(\cup_{o' \in o} o' \subseteq o\)。任意の\(o'' \in o\)に対して、\(o''^+ \in o\)、なぜなら、\(o'' \in o''^+\)、\(o''^+ \neq o\)、そして、\(\lnot o'' \in o \in o''^+\)。したがって、\(o'' \in \cup_{o' \in o} o'\)、なぜなら、\(o'' \in o''^+\)、\(o''^+\)は1つの\(o'\)であるところ。したがって、\(o \subseteq \cup_{o' \in o} o'\)。したがって、\(o = \cup_{o' \in o} o'\)。


3: 注


もしも、\(o = 0\)であれば、\(o = \cup_{o' \in o} o'\)、なぜなら、\(o'\)はなく、そのケースでは当該ユニオン(和集合)は空集合であると仮定されているから、\(0\)は空集合であるところ。したがって、非ゼロ性条件が要求される。


参考資料


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