グループ(群)、シンメトリックサブセット(対称的部分集合)、グループ(群)の要素、サブセット(部分集合)に対して、要素にシンメトリックサブセット(対称的部分集合)を右または左から掛けたものとシンメトリックサブセット(対称的部分集合)にサブセット(部分集合)を右または左から掛けたものはディスジョイント(互いに素)である、もしも、要素にシンメトリックサブセット(対称的部分集合)を左および右から掛けたものとサブセット(部分集合)がディスジョイント(互いに素)である場合、ことの記述/証明
話題
About: グループ(群)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、グループ(群)のサブセット(部分集合)たちのマルチプリケーション(乗法)の定義を知っている。
- 読者は、グループ(群)のシンメトリックサブセット(対称的部分集合)の定義を知っている。
ターゲットコンテキスト
- 任意のグループ(群)、当該グループ(群)の任意のシンメトリックサブセット(対称的部分集合)、当該グループ(群)の任意の要素、当該グループ(群)の任意のサブセット(部分集合)に対して、当該要素に当該シンメトリックサブセット(対称的部分集合)を右または左から掛けたものと当該シンメトリックサブセット(対称的部分集合)に当該サブセット(部分集合)をそれぞれ右または左から掛けたものはディスジョイント(互いに素)である、もしも、当該要素に当該シンメトリックサブセット(対称的部分集合)を左および右から掛けたものと当該サブセット(部分集合)がディスジョイント(互いに素)である場合、という命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。
本体
1: 記述
任意のグループ(群)\(G\)、任意のシンメトリックサブセット(対称的部分集合)\(S_1 \subseteq G\)、任意の要素\(p \in G\)、任意のサブセット(部分集合)\(S_2 \subseteq G\)に対して、\(p S_1 \cap S_1 S_2 = \emptyset\)および\(S_1 p \cap S_2 S_1 = \emptyset\)、もしも、\((S_1 p S_1) \cap S_2 = \emptyset\)である場合。
2: 証明
これ以降、\((S_1 p S_1) \cap S_2 = \emptyset\)であると仮定しよう。
\(p S_1 \cap S_1 S_2 \neq \emptyset\)であったと仮定しよう。\(p s_{11} = s_{12} s_2\)、ここで、\(s_{11}, s_{12} \in S_1\)および\(s_2 \in S_2\)。\({s_{12}}^{-1} p s_{11} = s_2\)、それが意味するのは、\((S_1 p S_1) \cap S_2 \neq \emptyset\)、矛盾。
\(S_1 p \cap S_2 S_1 \neq \emptyset\)であったと仮定しよう。\(s_{11} p = s_2 s_{12}\)、ここで、\(s_{11}, s_{12} \in S_1\)および\(s_2 \in S_2\)。\(s_{11} p {s_{12}}^{-1} = s_2\)、それが意味するのは、\((S_1 p S_1) \cap S_2 \neq \emptyset\)、矛盾。