2022年2月13日日曜日

29: コントラクション(収斂)マッピングの法則

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コントラクション(収斂)マッピングの法則の定義/証明

話題


About: メトリックスペース(計量付き空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、コントラクション(収斂)マッピングの法則の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のコンプリート(完備)なメトリックスペース(計量付き空間)\(M\)および以下を満たす任意のマップ\(f: M \to M\)、つまり、任意の\(p_1, p_2 \in M\)に対して\(dist (f (p_1), f (p_2)) \le r dist (p_1, p_2)\)であるような任意の\(0 \le r \lt 1\)がある、に対して、\(f\)は唯一の固定点(\(f (p) = p\)であることを意味する)\(p\)を持ち、任意の\(p_0 \in M\)に対して、\(lim_{k \to \infty} f^k (p_0) = p\)である。


2: 証明


$$dist (f^{k + 1} (p_0), f^k (p_0)) \le r dist (f^{k} (p_0), f^{k - 1} (p_0)) \le r^2 dist (f^{k - 1} (p_0), f^{k - 2} (p_0)) . . .$$ $$\le r^k dist (f (p_0), p_0)$$。 $$dist (f^{k + m} (p_0), f^k (p_0)) \le dist (f^{k + m} (p_0), f^{k + m - 1} (p_0)) + dist (f^{k + m - 1} (p_0), f^{k + m - 2} (p_0)) + . . . + dist (f^{k + 1} (p_0), f^{k} (p_0))$$ $$ \le (r^{k + m - 1} + r^{k + m -2} + . . . + r^{k}) dist (f (p_0), p_0) = r^k\frac{r^m - 1}{r - 1} dist (f (p_0), p_0)$$。したがって、\(f^k (p_0)\) . . . はコーシーシーケンス(列)であり、\(M\)はコンプリート(完備)であるから、当該シーケンス(列)はある\(p\)へコンバージ(収束)する。\(dist (f (p_1), f (p_2)) \le r dist (p_1, p_2)\)であるから、\(f\)はコンティニュアス(連続)である、したがって、$$\lim_{k \to \infty} f (f^k (p_0)) = \lim_{k \to \infty} f^{k + 1} (p_0) = f (p) = p$$。\(p\)はユニークである、なぜなら、固定点たち\(p_1\)および\(p_2\)に対して、\(dist (p_1, p_2) = dist (f (p_1), f (p_2)) \le r dist (p_1, p_2)\)、それが可能なのは、\(dist (p_1, p_2) = 0\)である場合のみである。


参考資料


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