2022年7月24日日曜日

323: C^\inftyマニフォールド(多様体)の2つのトランスバーサル(横断)レギュラーサブマニフォールド(多様体)のインターセクション(共通集合)は特定コディメンジョン(余次元)のレギュラーサブマニフォールド(多様体)である

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\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)の2つのトランスバーサル(横断)レギュラーサブマニフォールド(多様体)のインターセクション(共通集合)は特定コディメンジョン(余次元)のレギュラーサブマニフォールド(多様体)であることの記述/証明

話題


About: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)の任意の2つのトランスバーサル(横断)レギュラーサブマニフォールド(多様体)のインターセクション(共通集合)はそれらレギュラーサブマニフォールド(多様体)たちのコディメンジョン(余次元)たちの和をコディメンジョン(余次元)とするレギュラーサブマニフォールド(多様体)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)Mおよび任意のトランスバーサル(横断)レギュラーサブマニフォールド(多様体)たち\(M_1, M_2 \subseteq M\)に対して、それらトランスバーサル(横断)レギュラーサブマニフォールド(多様体)たち\(M_1 \cap M_2\)のインターセクション(共通集合)は\(M\)のレギュラーサブマニフォールド(多様体)であり、そのコディメンジョン(余次元)は\(M_1\)および\(M_2\)のコディメンジョン(余次元)たちの和である。


2: 証明


インクルージョン(封入)マップ(写像)\(i: M_1 \rightarrow M\)を考えるが、それは\(C^\infty\)である、なぜなら、\(M_1\)はアダプティングチャートたちを持ち、\(i\)は、任意のアダプティングチャートと対応するアダプテッドチャートに関して明らかに\(C^\infty\)であるから。\(i\)は\(M_1\)から\(M_2\)へのトランスバーサル(横断)マップ(写像)である、なぜなら、各\(p \in i^{-1} (M_2)\)に対して、\(i_* (T_pM_1) + i'_* (T_{i (p)}M_2) = T_{i (p)}M\)、ここで\(i'\)はインクルージョン(封入)マップ(写像)\(i': M_2 \rightarrow M\)、なぜなら、\(i\)はインクルージョン(封入)なので、\(i (p) = p\)、したがって、その等式は\(i_* (T_pM_1) + i'_* (T_pM_2) = T_pM\)に等しいが、それは、\(M_1\)と\(M_2\)のトランスバーサリティ(横断性)の定義そのものである(定義は汎く"\(T_pM_1 + T_pM_2 = T_pM\)"のように表現されているが、それは本当はずさんな表現である、なぜなら、任意の\(T_pM_1\)上ベクトルは任意の\(T_pM_2\)ベクトルに足されることはできない、なぜなら、それらは別々のスペース(空間)の上にあるから。それらのベクトルたちを足すことができるのは、同一の\(T_pM\)スペース(空間)へプッシュフォワードされたからである)。トランスバーサリティ(横断性)定理: 任意のトランスバーサル(横断)マップ(写像)に対して、コドメイン(余域)上の当該レギュラーサブマニフォールド(多様体)のプリイメージ(前像)はレギュラーサブマニフォールド(多様体)であり、コディメンジョン(余次元)はコドメイン(余域)上当該レギュラーサブマニフォールド(多様体)のコディメンジョン(余次元)であるによって、\(i^{-1} (M_2) = M_1 \cap M_2\)は\(M_1\)のレギュラーサブマニフォールド(多様体)であり、そのコディメンジョン(余次元)は\(M_2\)のコディメンジョン(余次元)(\(M\)に対する)(\(codim (M_2, M)\)と記す)である。任意のC^\inftyマニフォールド(多様体)の任意のレギュラーサブマニフォールド(多様体)の任意のレギュラーサブマニフォールド(多様体)は、ベースマニフォールド(多様体)のレギュラーサブマニフォールド(多様体)であり、そのコディメンジョン(余次元)はサブマニフォールド(多様体)のコディメンジョン(余次元)プラス孫サブマニフォールド(多様体)の子サブマニフォールド(多様体)に対するコディメンジョン(余次元)であるという命題によって、\(M_1 \cap M_2\)は\(M\)のレギュラーサブマニフォールド(多様体)であり、そのコディメンジョン(余次元)は\(codim (M1, M) + codim (M2, M)\)である。


参考資料


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