2022年9月11日日曜日

350: ユークリディアントポロジカルスペース(空間)内にネストされたユークリディアントポロジカルスペース(空間)はトポロジカルサブスペース(部分空間)である

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ユークリディアントポロジカルスペース(空間)内にネストされたユークリディアントポロジカルスペース(空間)はトポロジカルサブスペース(部分空間)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、 任意のユークリディアントポロジカルスペース(空間)内にネストされた任意のユークリディアントポロジカルスペース(空間)は、ネストしているユークリディアントポロジカルスペース(空間)のトポロジカルサブスペース(部分空間)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


以下を満たす任意のユークリディアントポロジカルスペース(空間)たち\(\mathbb{R}^{d_1}\)および\(\mathbb{R}^{d_2}\)、つまり、\(\mathbb{R}^{d_2} \subseteq \mathbb{R}^{d_1}\)、ここで、不可避に\(d_2 \leq d_1\)、ここで、それは\(\mathbb{R}^{d_1} = \mathbb{R}^{d_2} \times \mathbb{R}^{d_1 - d_2}\)を意味しない、なぜなら、\(\mathbb{R}^{d_2}\)は\(\mathbb{R}^{d_1}\)に対して回転かつ/または並行移動されたかもしれないから、に対して、\(\mathbb{R}^{d_2}\)のトポロジーは\(\mathbb{R}^{d_1}\)のサブスペース(部分空間)トポロジーである。


2: 証明


\(\mathbb{R}^{d_1}\)上の任意のオープンボール(開球)\(B_1\)は、\(\mathbb{R}^{d_2}\)上で、オープンボール(開球)\(B_2 = B_1 \cap \mathbb{R}^{d_2}\)またはエンプティセット(空集合)である、また、\(\mathbb{R}^{d_2}\)上の任意のオープンボール(開球)\(B_2\)に対して、\(\mathbb{R}^{d_1}\)上に、以下を満たすあるオープンボール(開球)\(B_1\)、つまり、\(B_2 = B_1 \cap \mathbb{R}^{d_2}\)、があることを示せば十分である、なぜなら、そうであれば、\(\mathbb{R}^{d_2}\)上の任意のオープンセット(開集合)\(U_2\)はいくつかの\(\mathbb{R}^{d_2}\)上オープンボール(開球)たちのユニオン(和集合)\(\cup_{\alpha} B_{2_\alpha}\)であり、それらオープンボール(開球)たちの内のそれぞれはサブスペース(部分空間)トポロジーでオープン(開)であろう、したがって、\(U_2\)はサブスペース(部分空間)トポロジーでオープン(開)であろう、その一方、\(\mathbb{R}^{d_2}\)上の任意のサブセット(部分集合)\(S_2\)でサブスペース(部分空間)トポロジーでオープン(開)であるものは\(S_2 = U_1 \cap \mathbb{R}^{d_2}\)、ここで\(U_1\)は\(\mathbb{R}^{d_1}\)上でオープン(開)、しかし、\(U_1\)はいくつかの\(\mathbb{R}^{d_1}\)上オープンボール(開球)たちのユニオン(和集合)\(\cup_{\alpha} B_{1_\alpha}\)であり、\(S_2 = (\cup_{\alpha} B_{1_\alpha}) \cap \mathbb{R}^{d_2} = \cup_{\alpha} (B_{1_\alpha} \cap \mathbb{R}^{d_2})\)、しかし、\(B_{1_\alpha} \cap \mathbb{R}^{d_2}\)は\(\mathbb{R}^{d_2}\)上でオープンボール(開球)またはエンプティセット(空集合)であろうから、\(S_2\)は\(\mathbb{R}^{d_2}\)上でオープン(開)であろう。

さて、\(\mathbb{R}^{d_2}\)は、\(\mathbb{R}^{d_1}\)のサブセット(部分集合)で\(d_2 + 1, . . ., d_1\)コンポーネントたちが0であるものを、その後に原点を中心として回転され、次に平行移動されたものである。したがって、\(\mathbb{R}^{d_1}\)上に、スタンダードチャートが、\(\mathbb{R}^{d_2}\)に対してと同様に、原点を中心として回転され、次に平行移動されたグローバルチャートをとることができる。新たなチャートにおいて、\(\mathbb{R}^{d_2}\)は、\(\mathbb{R}^{d_1}\)の、\(d_2 + 1, . . ., d_1\)コンポーネントたちが0であるというサブセット(部分集合)であり、\(\mathbb{R}^{d_2}\)上の任意のポイントは、\(\mathbb{R}^{d_2}\)スタンダードチャートと\(\mathbb{R}^{d_1}\)新チャートで同一\(1, . . ., d_2\)コンポーネントたちを持っている。以後、この新チャートを常に使おう。

\(B_1\)は\(\{x \in \mathbb{R}^{d_1}| \sum_{i = 1, . . ., d_1} (x_i - p_i)^{2} \lt \epsilon^2\}\)、ここで、\(p\)はそのボール(球)の中心である。\(B_1 \cap \mathbb{R}^{d_2}\)は\(\{x \in \mathbb{R}^{d_2}| \sum_{i = 1, . . ., d_2} (x_i - p_i)^{2} + \sum_{i = d_2 + 1, . . ., d_1} (p_i)^{2} \lt \epsilon^2\} = \{x \in \mathbb{R}^{d_2}| \sum_{i = 1, . . ., d_2} (x_i - p_i)^{2} \lt \epsilon^2 - \sum_{i = d_2 + 1, . . ., d_1} (p_i)^{2}\}\)、それは、\(\mathbb{R}^{d_2}\)上でオープンボール(開球)またはエンプティセット(空集合)である。

\(B_2\)は\(\{x \in \mathbb{R}^{d_2}| \sum_{i = 1, . . ., d_2} (x_i - p_i)^{2} \lt \epsilon^2\}\)、ここで、\(p\)はそのボール(球)の中心である。\(\mathbb{R}^{d_1}\)上のサブセット(部分集合)\(\{x \in \mathbb{R}^{d_1}| \sum_{i = 1, . . ., d_2} (x_i - p_i)^{2} + \sum_{i = d_2 + 1, . . ., d_1} (x_i - 0)^{2} \lt \epsilon^2\}\)があり、それは\(\mathbb{R}^{d_1}\)上で\((p_1, . . ., p_{d_2}, 0, . . ., 0)\)を中心とするオープンボール(開球)であり、それを\(B_1\)と名付けると、\(B_1 \cap \mathbb{R}^{d_2}\)は\(B_2\)。


参考資料


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