2022年9月4日日曜日

344: 有限次元リアル(実)ベクトルスペース(空間)の、コーディネイト(座標)スペース(空間)に基づいて定義されたトポロジーはベーシス(基底)の選択に依存しない

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有限次元リアル(実)ベクトルスペース(空間)の、コーディネイト(座標)スペース(空間)に基づいて定義されたトポロジーはベーシス(基底)の選択に依存しないことの記述/証明

話題


About: ベクトルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意の有限次元リアル(実)ベクトルスペース(空間)に対して、任意のベーシス(基底)に基づいたコーディネイト(座標)スペース(空間)のユークリディアントポロジーによって定義されたトポロジーはベーシス(基底)の選択に依存しないという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意の有限次元リアル(実)ベクトルスペース(空間)\(V\)、任意のベーシス(基底)\((b_1, b_2, . . ., b_d)\)、当該ベーシス(基底)に基づいたコーディネイト(座標)スペース(空間)のユークリディアントポロジーによって定義されたトポロジー\(T\)に対して、当該トポロジーはベーシス(基底)の選択に依存しない。


2: 証明


Vから当該コーディネイト(座標)スペース(空間)へのマップ(写像)はバイジェクション(全単射)\(f: V \rightarrow \mathbb{R}^d\)である。任意の他のベーシス(基底)\((b'_1, b'_2, . . ., b'_d)\)に対して、\(V\)からそのコーディネイト(座標)スペース(空間)へのマップ(写像)はバイジェクション(全単射)\(f': V \rightarrow \mathbb{R}^d = \phi \circ f\)、ここで、\(\phi\)はバイジェクティブ(全単射)コーディネイト(座標)トランジション(移行)マップ(写像)\(\phi: \mathbb{R}^d \rightarrow \mathbb{R}^d\)、である。それらコーディネイト(座標)スペース(空間)たちにはユークリディアントポロジーたちおよびユークリディアンアトラス(座標近傍系)たちが与えられ、\(V\)にはそれらユークリディアントポロジーたちに基づいてトポロジーたち\(T\)および\(T'\)が与えられるが、それが意味するのは、\(V\)の任意のサブセット(部分集合)がオープン(開)であるのは、もしも、当該コーディネイト(座標)スペース(空間)の対応するサブセット(部分集合)がオープン(開)である場合、そしてその場合に限ってであるということ。

任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)たち間マップ(写像)に対して、その、トポロジー上の意味におけるコンティヌアス(連続)性は、コーディネイト(座標)ファンクション(関数)たちのノルム上の意味におけるコンティヌアス(連続)性と同等であるという命題によって、\(\phi\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である、なぜなら、その、および、そのインバース(逆)のコーディネイト(座標)ファンクション(関数)たちは、リニア(線形)でありコンティヌアス(連続)であるから。したがって、それらコーディネイト(座標)スペース(空間)たちの内の1つの中の任意のオープンセット(開集合)は、他方の中のあるオープンセット(開集合)に対応する、したがって、\(T\)上でオープン(開)であるものはすべて\(T'\)上でオープン(開)であり、逆も成り立つ。,


参考資料


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