2022年11月6日日曜日

390: プリイメージ(前像)後のマップ(写像)コンポジション(合成)はアイデンティカル(恒等)である、もしも、引数セット(集合)がマップ(写像)イメージ(像)のサブセット(部分集合)である場合、そしてその場合に限って

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プリイメージ(前像)後のマップ(写像)コンポジション(合成)はアイデンティカル(恒等)である、もしも、引数セット(集合)がマップ(写像)イメージ(像)のサブセット(部分集合)である場合、そしてその場合に限って、であることの記述/証明

話題


About: セット(集合)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のマップ(写像)に対して、任意のプリイメージ(前像)後のマップ(写像)コンポジション(合成)はアイデンティカル(恒等)である、もしも、引数セット(集合)がマップ(写像)イメージ(像)のサブセット(部分集合)である場合、そしてその場合に限ってという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のセット(集合)たち\(S_1, S_2\)、任意のマップ(写像)\(f: S_1 \rightarrow S_2\)、任意のサブセット(部分集合)\(S_3 \subseteq S_2\)に対して、\(f \circ f^{-1} (S_3) = S_3\)、もしも、\(S_3 \subseteq f (S_1)\)である場合、そしてその場合に限って。


2: 証明


\(S_3 \subseteq f (S_1)\)だと仮定する。任意の\(p \in f \circ f^{-1} (S_3)\)に対して、\(p \in S_3\)、プリイメージ(前像)の定義によって。任意の\(p \in S_3\)に対して、\(S_3 \subseteq f (S_1)\)なので、\(f^{-1} (p) \neq \emptyset\)、そして、\(f (f^{-1} (p)) = p\)、プリイメージ(前像)の定義によって、したがって、\(p \in f \circ f^{-1} (S_3)\)。

\(f \circ f^{-1} (S_3) = S_3\)だと仮定する。\(S_3 \subseteq f (S_1)\)でないと仮定する。以下を満たす\(p \in S_3\)、つまり、\(p \notin f (S_1)\)、があることになる。\(f^{-1} (p) = \emptyset\)、それは、\(p \notin f \circ f^{-1} (S_3)\)を意味することになる、したがって、\(p \notin S_3\)、矛盾。


3: 注


不注意に、当該条件をチェックすることなく\(f \circ f^{-1} (S_3) = S_3\)だと結論しないことが重要である。


参考資料


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