2023年2月5日日曜日

187: ディスジョイント(互いに素)なサブセット(部分集合)とオープンセット(開集合)に対して、サブセット(部分集合)のクロージャー(閉包)とオープンセット(開集合)はディスジョイント(互いに素)である

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ディスジョイント(互いに素)なサブセット(部分集合)とオープンセット(開集合)に対して、サブセット(部分集合)のクロージャー(閉包)とオープンセット(開集合)はディスジョイント(互いに素)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のディスジョイント(互いに素)なサブセット(部分集合)とオープンセット(開集合)に対して、サブセット(部分集合)のクロージャー(閉包)とオープンセット(開集合)はディスジョイント(互いに素)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のトポロジカルスペース(空間)\(T\)および任意のディスジョイント(互いに素)なサブセット(部分集合)\(S \subseteq T\)とオープンセット(開集合)\(U \subseteq T\)、\(S \cap U = \emptyset\)に対して、\(S\)のクロージャー(閉包)\(\overline{S}\)と\(U\)はディスジョイント(互いに素)である、つまり、\(\overline{S} \cap U = \emptyset\)。


2: 証明


\(\overline{S}\)と\(U\)はディスジョイント(互いに素)でないと仮定する。あるポイント\(p \in \overline{S}, U\)があることになる。任意のサブセット(部分集合)のクロージャー(閉包)はサブセット(部分集合)とサブセット(部分集合)のアキューミュレーションポイント(集積点)たちセット(集合)のユニオン(共通集合)であるという命題によって、\(p\)は\(S\)上にあるか、\(S\)のアキューミュレーションポイント(集積点)であることになる、しかし、前者は不可能である、なぜなら、\(S\)と\(U\)はディスジョイント(互いに素)だから、したがって、\(p\)は\(S\)のアキューミュレーションポイント(集積点)だということになる。\(p \in U\)であるから、\(p\)の周りに以下を満たすあるオープンセット(開集合)\(U_p\)があることになる、つまり、\(p \in U_p \subset U\)、しかし、\(U_p\)は\(S\)の何らのポイントも包含しないことになる、したがって、\(p\)は\(S\)のアキューミュレーションポイント(集積点)ではないことになる、矛盾。


参考資料


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