2023年2月19日日曜日

209: パスコネクテッド(連結された)トポロジカルコンポーネントは、より大きくはできないパスコネクテッド(連結された)トポロジカルサブスペース(部分空間)に他ならない

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

パスコネクテッド(連結された)トポロジカルコンポーネントは、より大きくはできないパスコネクテッド(連結された)トポロジカルサブスペース(部分空間)に他ならないの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のパスコネクテッド(連結された)トポロジカルコンポーネントは、より大きくはできない任意のパスコネクテッド(連結された)トポロジカルサブスペース(部分空間)に他ならないという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のトポロジカルスペース(空間)\(T\)に対して、任意のパスコネクテッド(連結された)トポロジカルコンポーネント\(T_1 \subseteq T\)は、より大きくはできない任意のパスコネクテッド(連結された)トポロジカルサブスペース(部分空間)に他ならない。


2: 証明


\(T_1\)はパスコネクテッド(連結された)か?任意のポイントたち\(p_1, p_2 \in T_1\)に対して、\(p_1\)と\(p_2\)は\(T\)上でパスコネクテッド(連結された)であるから、あるパス\(\lambda: [0, 1] \rightarrow T\)がある。\(\lambda ([0, 1]) \subseteq T_1\)、なぜなら、任意のポイント\(p_3 \in \lambda ([0, 1])\)に対して、\(p_3 = \lambda (r_3)\)、そして、任意のコンティヌアス(連続)マップ(写像)の、ドメイン(定義域)およびコドメイン(余域)についてのリストリクション(制限)はコンティヌアス(連続)であるという命題によって、\({\lambda}': [0, r_3] \rightarrow T = {\lambda}|_{[0, r_3]}\)は\(p_1\)と\(p_3\)をコネクト(連結)する\(T\)上のパスである、したがって、\(p_3 \in T_1\)。任意のコンティヌアス(連続)マップ(写像)の、ドメイン(定義域)およびコドメイン(余域)についてのリストリクション(制限)はコンティヌアス(連続)であるという命題によって、\(\lambda\)のリストリクション(制限)である\({\lambda}'': [0, 1] \rightarrow T_1\)は\(T_1\)上のパスである。したがって、はい、\(T_1\)はパスコネクテッド(連結された)である。

\(T_1\)に任意のポイントを追加すると、結果はパスコネクテッド(連結された)でないトポロジカルサブスペース(部分空間)になる、なぜなら、追加されたポイントは当該イクイバレンス(同値)クラスに属さないから、それが意味するのは、追加されたポイントと\(T_1\)のあるポイントを包含するパスコネクテッド(連結された)トポロジカルサブスペース(部分空間)は存在しないということである、したがって、両ポイントたちを包含する結果サブスペース(部分空間)はパスコネクテッド(連結された)ではあり得ない。

\(T_3\)は、\(T_1\)のあるポイントを包含し、より大きくはできない任意のパスコネクテッド(連結された)トポロジカルサブスペース(部分空間)であると仮定する。\(T_3\)の全てのポイントたちは当該ポイントのイクイバレンス(同値)クラスに属する、したがって、\(T_3 \subseteq T_1\)、しかし、\(T_1\)はパスコネクテッド(連結された)サブスペース(部分空間)だから、\(T_1 \subseteq T_3\)、したがって、\(T_3 = T_1\)。


3: 注


任意のパスコネクテッド(連結された)トポロジカルコンポーネントがパスコネクテッド(連結された)であるというのはそれほど明らかなことではない、なぜなら、パスコネクテッド(連結された)トポロジカルコンポーネントはコンポーネント内の任意のポイントたちペアのパスコネクテッド(連結された)性に基づいて定義されていて、それはあるパスコネクテッド(連結された)トポロジカルサブスペース(部分空間)の存在に関することであるが、そのサブスペース(部分空間)は必ずしも当該コンポーネントではないから; 当該コンポーネントは確かにそうしたパスコネクテッド(連結された)サブスペース(部分空間)たちのユニオン(和集合)であるが、そうしたユニオン(和集合)がパスコネクテッド(連結された)であるという保証はない、パスコネクテッド(連結された)サブスペース(部分空間)たちの任意のシーケンスであって、シーケンシャルなペア毎にあるポイントを共有するもの、のユニオン(和集合)はパスコネクテッド(連結された)であるが。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>