2023年2月26日日曜日

218: 有限数コネクテッド(連結された)トポロジカルスペース(空間)たちのプロダクトはコネクテッド(連結された)である

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

有限数コネクテッド(連結された)トポロジカルスペース(空間)たちのプロダクトはコネクテッド(連結された)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意の有限数コネクテッド(連結された)トポロジカルスペース(空間)たちのプロダクトはコネクテッド(連結された)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意の有限数トポロジカルスペース(空間)たち\(T_1, T_2, . . ., T_n\)に対して、\(T_1 \times T_2, \times . . ., \times T_n\)はコネクテッド(連結された)である。


2: 証明


最初に、\(n = 2\)のケースを考えよう。\(T_1 \times T_2\)はコネクテッド(連結された)でなかったと仮定する。\(T_1 \times T_2 = U_1 \cup U_2\)、\(U_1 \cap U_2 = \emptyset\)、ここで、\(U_i\)は\(T_1 \times T_2\)上の空でないオープンセット(開集合)だということになる。プロダクトトポロジーの定義によって、\(U_1 = \cup_{\alpha} U_{1-\alpha} \times U_{2-\alpha}\)、ここで、\(\{\alpha\}\)はアンカウンタブル(不可算)かもしれないインデックスセット(集合)だということになり、\(U_{i-\alpha}\)は\(T_i\)上で空でないオープン(開)だということになる; \(U_2 = \cup_{\beta} U_{1-\beta} \times U_{2-\beta}\)、ここで、\(\{\beta\}\)はアンカウンタブル(不可算)かもしれないインデックスセット(集合)だということになり、\(U_{i-\beta}\)は\(T_i\)上で空でないオープン(開)ということになる。任意のポイント\(p_1 \in T_1\)に対して、\(\{p_1\} \times T_2\)は\(U_1 \cup U_2\)によってカバーされなければならないだろう。\(\{\alpha\}\)のサブセット(部分集合)\(\{\alpha'\} = \{\alpha' \in \{\alpha\}| p_1 \in U_{1-\alpha'}\}\)および\(\{\beta\}\)のサブセット(部分集合)\(\{\beta'\} = \{\beta' \in \{\beta\}| p_1 \in U_{1-\beta'}\}\)を取ろう。\((\cup_{\alpha'} U_{2-\alpha'}) \cup (\cup_{\beta'} U_{2-\beta'}) = T_2\)、なぜなら、各\(p_2 \in T_2\)に対して、\((p_1, p_2)\)はある\(U_{1-\alpha'} \times U_{2-\alpha'}\)の中かある\(U_{1-\beta'} \times U_{2-\beta'}\)の中かにいなければならないだろう。\(\cup_{\alpha'} U_{2-\alpha'}\)と\(\cup_{\beta'} U_{2-\beta'}\)はなんらのポイントも共有しない、なぜなら、もしも、\(p_2 \in \cup_{\alpha'} U_{2-\alpha'}, \cup_{\beta'} U_{2-\beta'}\)であれば、\((p_1, p_2) \in U_1, U_2\)。\(\cup_{\alpha'} U_{2-\alpha'}\)または\(\cup_{\beta'} U_{2-\beta'}\)は空だということになるだろう、なぜなら、さもなければ、\(T_2\)はコネクテッド(連結された)でないことになる、ディスジョイント(互いに素)な空でないオープンセット(開集合)たちのユニオン(和集合)であって。\(\cup_{\alpha'} U_{2-\alpha'} = T_2\)だと仮定する、一般性を失うことなく。\(p_1 \in \cup_\alpha U_{1-\alpha}\)、なぜなら、さもなければ、\(U_1 \cup U_2\)上に\((p_1, ?)\)が全然ないろいうことになる、そして\((p_1, ?) \notin U_2\)、なぜなら、さもなければ、ある\((p_1, p_2)\)は\(U_1\)と\(U_2\)によって共有されることになる。しかし、\(T_1\)の全てのポイントたちが\(U_1\)上にあるということにはならない、なぜなら、さもなければ、\(U_2\)は空になるだろう。したがって、一方で\((\cup_{\alpha} U_{1-\alpha}) \cup (\cup_{\beta} U_{1-\beta}) = T_1\)である、なぜなら、各\(p_1 \in T_1\)は、ある\(U_{1-\alpha}\)の中またはある\(U_{1-\beta}\)の中にいなければならないだろう、が、\(\cup_{\alpha} U_{1-\alpha}\)と\(\cup_{\beta} U_{1-\beta}\)によってなんらのポイントも共有されないだろう、それらのいずれも空でないだろう、したがって、\(T_1\)はコネクテッド(連結された)でないということになる、ディスジョイント(互いに素)な空でないオープンセット(開集合)たちのユニオン(和集合)として、矛盾。したがって、\(T_1 \times T_2\)はコネクテッド(連結された)である。

\(T_1 \times T_2, \times . . ., \times T_n\)はコネクテッド(連結された)であると帰納的に証明できる、\(T_1 \times T_2\)はコネクテッド(連結された)だから、\(T_1 \times T_2 \times T_3 = (T_1 \times T_2) \times T_3\)はコネクテッド(連結された)である、と続く。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>