2023年3月26日日曜日

248: リアル(実)クローズド(閉)インターバル(区間)たち間マップ(写像)およびマップ(写像)のグラフをトポロジカルサブスペース(部分空間)とみなしたものに対して、値が独立変数より大きいか小さいかであるというサブセット(部分集合)はオープン(開)である

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

リアル(実)クローズド(閉)インターバル(区間)たち間マップ(写像)およびマップ(写像)のグラフをトポロジカルサブスペース(部分空間)とみなしたものに対して、値が独立変数より大きいか小さいかであるというサブセット(部分集合)はオープン(開)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のリアル(実)クローズド(閉)インターバル(区間)たち間の任意のマップ(写像)および当該マップ(写像)のグラフをトポロジカルサブスペース(部分空間)とみなしたものに対して、以下を満たすサブセット(部分集合)、つまり、値が独立変数より大きい、および以下を満たすサブセット(部分集合)、つまり、値が独立変数より小さい、はオープン(開)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のリアル(実)クローズド(閉)インターバル(区間)たち\([r_1, r_2]\)および\([r_3, r_4]\)、任意のマップ(写像)\(f: [r_1, r_2] \rightarrow [r_3, r_4]\)、当該マップ(写像)のグラフ\(T = \{(r, f (r)) \in [r_1, r_2] \times [r_3, r_4]\}\)に\([r_1, r_2] \times [r_3, r_4]\)のサブスペース(部分空間)トポロジーを付けもの、ここで、\([r_1, r_2] \times [r_3, r_4]\)には\(\mathbb{R} \times \mathbb{R}\)のサブスペース(部分空間)トポロジーが付けられている、に対して、\(S_1 = \{(r, f (r)) \in T\vert r \lt f (r)\}\)および\(S_2 = \{(r, f (r)) \in T\vert f (r) \lt r\}\)は\(T\)上でオープン(開)である。


2: 証明


\(S_1\)について考えよう。そのオープン(開)性は任意のポイント\(p = (r, f (r)) \in S_1\)の周りに以下を満たすある\(T\)オープンセット(開集合)\(U_p \subset T\)、つまり、\(U_p \subseteq S_1\)、が存在するかの問題である。以下を満たすあるオープンボール(開球)\(B_{p-\epsilon} \subseteq \mathbb{R} \times \mathbb{R}\)、つまり、\(B_{p-\epsilon} \cap T \subseteq S_1\)、があることを示せば十分である、なぜなら、\(B_{p-\epsilon} \cap ([r_1, r_2] \times [r_3, r_4])\)は\([r_1, r_2] \times [r_3, r_4]\)上でオープン(開)である、サブスペース(部分空間)トポロジーの定義によって、そして、\(B_{p-\epsilon} \cap T = B_{p-\epsilon} \cap ([r_1, r_2] \times [r_3, r_4]) \cap T\)は\(T\)上でオープン(開)である、サブスペース(部分空間)トポロジーの定義によって。\((r_1, r_3)\)と\((r_1 + 1, r_3 + 1)\)を通過する直線の上方の内部エリア内("内部"は、当該直線が含まれていないことを意味する)にある\(B_{p-\epsilon}\)があることを示せば十分である、なぜなら、当該エリア上では、\(r \lt f (r)\)が成立し、したがって、それは\(B_{p-\epsilon}\)上で成立する、したがって、任意のポイント\(p' \in B_{p-\epsilon} \cap T\)に対して、\(p' \in S_1\)。そうした\(B_{p-\epsilon}\)は実際に存在する、なぜなら、\(p\)は直線上になく、したがって、\(p\)から直線への距離は正の\(d\)であり、任意の\(\epsilon \lt d\)で十分だから。

\(S_2\)も同様である。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>