2023年3月5日日曜日

221: ベクトルスペース(空間)ホモモーフィズム(準同形写像)たちのセット(集合)はベクトルスペース(空間)を構成する

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ベクトルスペース(空間)ホモモーフィズム(準同形写像)たちのセット(集合)はベクトルスペース(空間)を構成することの記述/証明

話題


About: ベクトルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意の同一フィールド(体)上の任意の2つのベクトルスペース(空間)たちに対して、ベクトルスペース(空間)ホモモーフィズム(準同形写像)たちのセット(集合)はベクトルスペース(空間)を構成するという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意の同一フィールド(体)\(F\)上の任意のベクトルスペース(空間)たち\(V_1, V_2\)に対して、ベクトルスペース(空間)ホモモーフィズム(準同形写像)たちのセット(集合)\(Hom (V_1, V_2) := \{f: V_1 \rightarrow V_2\}\)は\(F\)上のベクトルスペース(空間)である、ここで、ベクトルスペース(空間)オペレーションは\((r_1 f_1 + r_2 f_2) (v) = r_1 f_1 (v) + r_2 f_2 (v)\)、ここで\(r_i \in F\)、\(f_i \in Hom (V_1, V_2)\)、\(v \in V_1\)、と定義される。


2: 証明


\(r_1 f_1 (v) + r_2 f_2 (v) \in V_2\)。したがって、\(r_1 f_1 + r_2 f_2\)は\(V_1\)から to \(V_2\)へのマップ(写像)である。\(r_1 f_1 + r_2 f_2\)はベクトルスペース(空間)ホモモーフィズム(準同形写像)であるか?任意の\(r_3, r_4 \in F\)および任意の\(v_1, v_2 \in V_1\)に対して、\((r_1 f_1 + r_2 f_2) (r_3 v_1 + r_4 v_2) = r_1 f_1 (r_3 v_1 + r_4 v_2) + r_2 f_2 (r_3 v_1 + r_4 v_2) = r_1 r_3 f_1 (v_1) + r_1 r_4 f_1 (v_2) + r_2 r_3 f_2 (v_1) + r_2 r_4 f_2 (v_2) = r_3 (r_1 f_1 (v_1) + r_2 f_2 (v_1)) + r_4 (r_1 f_1 (v_2) + r_2 f_2 (v_2)) = r_3 ( (r_1 f_1 + r_2 f_2) (v_1)) + r_4 ( (r_1 f_1 + r_2 f_2) (v_2))\)。したがって、はい、\(r_1 f_1 + r_2 f_2\)はベクトルスペース(空間)ホモモーフィズム(準同形写像)である。


参考資料


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