2022年6月5日日曜日

80: %ストラクチャー(構造)種類名%ホモモーフィズム(準同形写像)

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%ストラクチャー(構造)種類名%ホモモーフィズム(準同形写像)の定義

話題


About: ストラクチャー(構造)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、%ストラクチャー(構造)種類名%ホモモーフィズム(準同形写像)の定義を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 定義


同一の種類の任意のストラクチャー(構造)たち\(S_1\)および\(S_2\)に対して、以下を満たす任意のマップ(写像)\(f: S_1 \to S_2\)、つまり、それによって、任意の要素たちの任意のコンストラクションのイメージ(像)は、それら要素たちのイメージ(像)たちの同じコンストラクションである

そこの"コンストラクション"は、それらストラクチャー(構造)たちの種類に特有なコンストラクション、例えば、グループ(群)に対しては\(g_1 g_2\)だが、ベクトルたちスペース(空間)に対しては\(a_1 v_1 + a_2 v_2\)、を意味する。

その定義は、例えば、グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)では\(f (g_1 g_2) = f (g_1) f (g_2)\)を、ベクトルたちスペース(空間)ホモモーフィズム(準同形写像)では\(f (a_1 v_1 + a_2 v_2) = a_1 f (v_1) + a_2 f (v_2)\)を、意味する。


2: 注


しばしば、単に"ホモモーフィズム(準同形写像)"と呼ばれるが、あるマップ(写像)が単に"ホモモーフィズム(準同形写像)"であるということは決してなく、グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)であったり、ベクトルたちスペース(空間)ホモモーフィズム(準同形写像)であったりと、そのマップ(写像)のドメイン(定義域)およびコドメイン(余域)が何の種類のストラクチャー(構造)たちのものであるとみなされているかによるのであって、それが、本記事のタイトルが"%ストラクチャー(構造)種類名%ホモモーフィズム(準同形写像)"と、%ストラクチャー(構造)種類名%というプレースホルダー付きになっている理由である。

例えば、もしも、ドメイン(定義域)\(S_1\)およびコドメイン(余域)\(S_2\)がベクトルたちスペース(空間)であるとき(それは、それらは、自動的に、アディション(加法)をグループ(群)オペレーション(演算)としてグループ(群)たちでもあることを意味する)、あるマップ(写像)は、グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)であるが、ベクトルたちスペース(空間)ホモモーフィズム(準同形写像)ではないかもしれない。


参考資料


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