2023年7月30日日曜日

334: トポロジカルグループ(群)のサブグループ(部分群)のクロージャー(閉包)はサブグループ(部分群)である

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トポロジカルグループ(群)のサブグループ(部分群)のクロージャー(閉包)はサブグループ(部分群)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルグループ(群)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のトポロジカルグループ(群)の任意のサブグループ(部分群)のクロージャー(閉包)はサブグループ(部分群)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のトポロジカルグループ(群)\(T_1\)、任意のサブグループ(部分群)\(T_2 \subseteq T_1\)に対して、\(T_2\)のクロージャー(閉包)\(\overline{T_2}\)はサブグループ(部分群)である。


2: 証明


それは、\(\overline{T_2}^{-1} \subseteq \overline{T_2}\)および\(\overline{T_2} \overline{T_2} \subseteq \overline{T_2}\)ということである。

\(\overline{T_2}^{-1} \subseteq \overline{T_2}\)であることを証明しよう。任意の\(p \in \overline{T_2}^{-1}\)に対して、\(p \in \overline{T_2}\)?\(p^{-1} \in \overline{T_2}\)。\(p\)の任意のネイバーフッド(近傍)\(N_p \subseteq T_1\)に対して、\(p^{-1} \in {N_p}^{-1}\)、しかし、任意のトポロジカルグループ(群)上のインバースマップ(逆写像)はホメオモーフィズム(位相同形写像)であるという命題によって、\({N_p}^{-1}\)は\(p^{-1}\)の\(T_1\)上のネイバーフッド(近傍)である。\(p^{-1}\)が\(T_2\)のポイントであろうが\(T_2\)のアキューミュレーションポイント(集積点)であろうが、\({N_p}^{-1} \cap T_2 \neq \emptyset\)。したがって、あるポイント\(p' \in {N_p}^{-1} \cap T_2\)があり、\(p'^{-1} \in N_p \cap T_2\)、したがって、\(N_p \cap T_2 \neq \emptyset\)。したがって、\(p\)は\(T_2\)のポイントであるか\(T_2\)のアキューミュレーションポイント(集積点)である。

\(\overline{T_2} \overline{T_2} \subseteq \overline{T_2}\)であることを証明しよう。任意のポイントたち\(p_1, p_2 \in \overline{T_2}\)に対して、\(p_1 p_2 \in \overline{T_2}\)?マルチプリケーション(積)マップ(写像)\(f: T_1 \times T_1 \rightarrow T_1\)はトポロジカルグループ(群)の定義によってコンティニュアス(連続)であるので、\(p_1 p_2\)の任意のネイバーフッド(近傍)\(N_{p_1 p_2} \subseteq T_1\)に対して、\(\langle p_1, p_2 \rangle \)の以下を満たすあるネイバーフッド(近傍)\(N_{\langle p_1, p_2 \rangle } \subseteq T_1 \times T_1\)、つまり、\(f (N_{\langle p_1, p_2 \rangle }) \subseteq N_{p_1 p_2}\)、がある、コンティニュアス(連続)マップ(写像)の定義によって。\(\langle p_1, p_2 \rangle \)のあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(N'_{\langle p_1, p_2 \rangle } \subseteq N_{\langle p_1, p_2 \rangle }\)があり、\(N'_{\langle p_1, p_2 \rangle } = \cup_{\alpha \in A} N'_{p_1-\alpha} \times N'_{p_2-\alpha}\)、ここで、\(A\)はアンカウンタブル(不可算)かもしれないインデックスたちセット(集合)であり、(N'_{p_i-\alpha} \subseteq T_1\)は\(p_i\)のオープンネイバーフッド(開近傍)である。ある\(\alpha \in A\)に対して、\(\langle p_1, p_2 \rangle \in N'_{p_1-\alpha} \times N'_{p_2-\alpha}\)および\(f (N'_{p_1-\alpha} \times N'_{p_2-\alpha}) \subseteq N_{p_1 p_2}\)。\(p_i\)が\(T_2\)のポイントであろうが\(T_2\)のアキューミュレーションポイント(集積点)であろうが、ポイントたち\(p'_1 \in N'_{p_1-\alpha} \cap T_2\)および\(p'_2 \in N'_{p_2-\alpha} \cap T_2\)があり、\(f (\langle p'_1, p'_2 \rangle ) = p'_1 p'_2 \in N_{p_1 p_2} \cap T_2\)。したがって、\(p_1 p_2\)は\(T_2\)のポイントであるか\(T_2\)のアキューミュレーションポイント(集積点)である。


参考資料


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