ユークリディアントポロジカルスペース(空間)たち間リニアマップ(線形写像)はコンティニュアス(連続)であることの記述/証明
話題
About: トポロジカルスペース(空間)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、ユークリディアントポロジカルスペース(空間)の定義を知っている。
- 読者は、ユークリディアンベクトルたちスペース(空間)の定義を知っている。
- 読者は、リニアマップ(線形写像)の定義を知っている。
- 読者は、コンティヌアス(連続)な、トポロジカルスペース(空間)たちマップ(写像)の定義を知っている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のユークリディアントポロジカルスペース(空間)たち間任意のリニアマップ(線型写像)はコンティニュアス(連続)であるという命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。
本体
1: 構造化された記述
ここに'構造化された記述'のルールたちがある。
エンティティ(実体)たち:
\(d_1\): \(\in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)
\(d_2\): \(\in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)
\(\mathbb{R}^{d_1}\): \(= \text{ 当該ユークリディアントポロジカルスペース(空間) }\)、ユークリディアンベクトルたちスペース(空間)でもある
\(\mathbb{R}^{d_2}\): \(= \text{ 当該ユークリディアントポロジカルスペース(空間) }\)、ユークリディアンベクトルたちスペース(空間)でもある
\(f\): \(: \mathbb{R}^{d_1} \to \mathbb{R}^{d_2}\), \(\in \{\text{ 全てのリニアマップ(線型写像)たち }\}\)
ステートメント(言明)たち:
\(f \in \{\text{ 全てのコンティニュアス(連続)マップ(写像)たち }\}\)
//
2: 証明
全体戦略: ステップ1: 各\(r \in \mathbb{R}^{d_1}\)に対して、\(f (r)\)周りの任意のオープンボール(開球)\(B_{f (r), \epsilon}\)を取り、\(r\)周りの以下を満たすあるオープンボール(開球)\(B_{r, \delta}\)、つまり、\(f (B_{r, \delta}) \subseteq B_{f (r), \epsilon}\)、を取る: \(\mathbb{R}^{d_1}\)に対する任意のベーシス(基底)を取る。
ステップ1:
\(r \in \mathbb{R}^{d_1}\)を任意のものとしよう。
\(f (r)\)周りの任意のオープンボール(開球)\(B_{f (r), \epsilon} \subseteq \mathbb{R}^{d_2}\)を取ろう。
\(r\)周りの以下を満たすあるオープンボール(開球)\(B_{r, \delta} \subseteq \mathbb{R}^{d_1}\)、つまり、\(f (B_{r, \delta}) \subseteq B_{f (r), \epsilon}\)、を取ろう。
\(\mathbb{R}^{d_1}\)に対する任意のベーシス(基底)\(B = \{b_1, ..., b_{d_1}\}\)を取ろう。
\(r' \in B_{r, \delta}\)を任意のものとしよう。
\(r' = r'^j b_j\)。
\(f\)はリニア(線形)であるから、\(f (r') = f (r'^j b_j) = r'^j f (b_j)\)。
\(M := Max (\{\Vert f (b_1) \Vert, ..., \Vert f (b_{d_1}) \Vert\})\)としよう。
\(\Vert f (r') - f (r) \Vert = \Vert r'^j f (b_j) - r^j f (b_j) \Vert = \Vert (r'^j - r^j) f (b_j) \Vert \le \vert r'^j - r^j \vert \Vert f (b_j) \Vert \le \sum_{j \in \{1, ..., d_1\}} \vert r'^j - r^j \vert M\)。
各\(j \in \{1, ..., d_1\}\)に対して、\(\vert r'^j - r^j \vert \lt \delta\)、なぜなら、もしも、ある\(j\)に対して\(\delta \le \vert r'^j - r^j \vert\)であったら、\(\delta^2 \le \vert r'^j - r^j \vert^2\)および\(\delta^2 \le \sum_{j \in \{1, ..., d_1\}} \vert r'^j - r^j \vert^2 = \Vert r' - r \Vert^2\)、矛盾。
したがって、\(\Vert f (r') - f (r) \Vert \lt \sum_{j \in \{1, ..., d_1\}} \delta M = d_1 \delta M\)。
したがって、\(\delta := \epsilon / (d_1 M)\)を取ろう。
すると、\(\Vert f (r') - f (r) \Vert \lt \epsilon\)。
それが意味するのは、\(f (B_{r, \delta}) \subseteq B_{f (r), \epsilon}\)。
したがって、\(f\)は\(r\)においてコンティニュアス(連続)である。
\(r\)は恣意的であるから、\(f\)はコンティニュアス(連続)である。