プロジェクティブ(射影)ハイパープレーン(超平面)はハウスドルフであることの記述/証明
話題
About: トポロジカルスペース(空間)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、プロジェクティブ(射影)ハイパープレーン(超平面)の定義を知っている。
- 読者は、ハウスドルフトポロジカルスペース(空間)の定義を知っている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のプロジェクティブ(射影)ハイパープレーン(超平面)はハウスドルフであるという命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。
本体
1: 記述
任意のプロジェクティブ(射影)ハイパープレーン(超平面)\(S^d/~\)はハウスドルフである。
2: 証明
\(f\)が、任意のアンチポーダル(対心)ポイントたちペアを対応するイクイバレンス(等値)クラスへマップ(写像)するクウォシェント(商)マップ(写像)\(f: S^d \rightarrow S^d/~\)であるとしよう。以下を満たす任意のポイントたち\(p_1, p_2 \in S^d/~\)、つまり、\(p_1 \neq p_2\)、に対して、以下を満たす\(p'_1, p'_2 \in S^d\)、つまり、\(f (p'_i) = p_i\)および\(p'_1 \neq p'_2\)、およびある半球(境界を含まない)("半球"は以後常に境界を含まないものを意味する)でその上に\(p'_1\)と\(p'_2\)があるものがある、なぜなら、\(p'_1\)と\(p'_2\)を通過するジェオデシック(測地線)があり、当該ジェオデシック(測地線)の中間点を当該半球のポール(極)として取ることができる(\(p'_i\)はボーダー(境界)上にない、\(p'_1\)と\(p'_2\)はアンチポーダル(対心)でないから)。
\(p'_i\)の周りに当該半球内に包含されたディスジョイント(互いに素な)オープンボール(開球)たち\(B'_{p'_i-\epsilon}\)がある(それを、ここでは詳細に証明しないが、直感的には明らかだろう)。\(U_{p_i} := f (B'_{p'_i-\epsilon})\)。\(p_i \in U_{p_i}\)。\(f^{-1} (U_{p_i}) = B'_{p'_i-\epsilon} \cup B''_{p'_i-\epsilon}\)、ここで、\(B''_{p'_i-\epsilon}\)は\(B'_{p'_i-\epsilon}\)のアンチポーダル(対心)イメージ(像)。\(B''_{p'_i-\epsilon}\)は\(S^d\)上でオープン(開)である、なぜなら、それは\(p'_i\)のアンチポーダル(対心)ポイントの周りのオープンボール(開球)である、したがって、\(f^{-1} (U_{p_i})\)は\(S^d\)上でオープン(開)である、したがって、\(U_{p_i}\)は\(S^d/~\)上でオープン(開)である、クウォシェント(商)トポロジーの定義によって。\(U_{p_1} \cap U_{p_2} = \emptyset\)、明らかに。