2024年1月21日日曜日

459: カバリングマップ(写像)に対して、パスたちのプロダクト(積)のリフトはパスたちのリフトたちのプロダクト(積)である

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カバリングマップ(写像)に対して、パスたちのプロダクト(積)のリフトはパスたちのリフトたちのプロダクト(積)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のカバリングマップ(写像)に対して、プロダクト(積)が存在する任意の2つのパスたちのプロダクト(積)のリフトはパスたちの、プロダクト(積)が存在するリフトたちのプロダクト(積)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のコネクテッド(連結された)ローカルにパスコネクテッド(連結された)トポロジカルスペース(空間)たち\(T_1, T_2\)、任意のカバリングマップ(写像)\(\pi: T_1 \to T_2\)、それが意味するのは、\(\pi\)はコンティニュアス(連続)でサージェクティブ(全射)で任意のポイント\(p \in T_2\)の周りにあるネイバーフッド(近傍)\(N_p \subseteq T_2\)で\(\pi\)によってイーブンにカバーされているものがある、クローズド(閉)インターバル\(T_3 := I = [0, 1]\)、以下を満たす任意のパスたち\(f_1: T_3 \to T_2\)および\(f_2: T_3 \to T_2\)、つまり、\(f_1 (1) = f_2 (0)\)、各ポイント\(p'_0 \in \pi^{-1} (f_1 (0))\)に対して、プロダクト(積)の以下を満たすリフト\(\widetilde{f_1 f_2}: T_3 \to T_1\)、つまり、\(\widetilde{f_1 f_2} (0) = p'_0\)、は以下を満たすリフトたちのプロダクト(積)\(\widetilde{f_1} \widetilde{f_2}\)、つまり、\(\widetilde{f_1} (0) = p'_0\)および\(\widetilde{f_2} (0) = \widetilde{f_1} (1)\)、である、つまり、\(\widetilde{f_1 f_2} = \widetilde{f_1} \widetilde{f_2}\)。


2: 証明


\(f_1 f_2\)の以下を満たすユニークなリフト、\(\widetilde{f_1 f_2}\)、つまり、\(\widetilde{f_1 f_2} (0) = p'_0\)、がある、任意のカバリングマップ(写像)に対して、任意のパスのユニークなリフトが、当該パスドメイン(定義域)上の任意のポイントのパスイメージ(像)のカバリングマップ(写像)プリイメージ(前像)の中の各ポイントに対してあるという命題によって。\(\pi \circ \widetilde{f_1 f_2} = f_1 f_2\)。\(0 \le r \le 1\)に対して\(\pi \circ \widetilde{f_1 f_2} (2^{-1} r) = f_1 (r)\)および\(0 \le r \le 1\)に対して\(\pi \circ \widetilde{f_1 f_2} (2^{-1} + 2^{-1} r) = f_2 (r)\)。実のところ、\(\widetilde{f_1 f_2} (2^{-1} r)\)は\(f_1\)の以下を満たすユニークなリフト、つまり、\(\widetilde{f_1} (0) = \widetilde{f_1 f_2} (0) = p'_0\)、である、任意のカバリングマップ(写像)に対して、任意のパスのユニークなリフトが、当該パスドメイン(定義域)上の任意のポイントのパスイメージ(像)のカバリングマップ(写像)プリイメージ(前像)の中の各ポイントに対してあるという命題によって、そして、\(\widetilde{f_1 f_2} (2^{-1} + 2^{-1} i)\)は\(f_2\)の以下を満たすユニークなリフト、つまり、\(\widetilde{f_2} (0) = \widetilde{f_1 f_2} (2^{-1}) = \widetilde{f_1} (1)\)、である、任意のカバリングマップ(写像)に対して、任意のパスのユニークなリフトが、当該パスドメイン(定義域)上の任意のポイントのパスイメージ(像)のカバリングマップ(写像)プリイメージ(前像)の中の各ポイントに対してあるという命題によって。プロダクト(積)\(\widetilde{f_1} \widetilde{f_2}\)は存在し、\(\widetilde{f_1 f_2}\)に等しい。


3: 注


リフトは、ある初期値を指定された後にのみユニークに決定される。したがって、\(f_1\)の当該リフトと\(f_2\)の恣意的なリフトのプロダクト(積)は存在しないかもしれない; 当該プロダクト(積)\(\widetilde{f_1} \widetilde{f_2}\)が存在する理由は、\(\widetilde{f_2}\)は\(\widetilde{f_2} (0) = \widetilde{f_1} (1)\)であるように選ばれたことである。


参考資料


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