チャートドメイン(定義域)の、ポイントに関する\(J\)-スライスの定義
話題
About: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)
この記事の目次
開始コンテキスト
ターゲットコンテキスト
- 読者は、チャートドメイン(定義域)の、ポイントに関する\(J\)-スライスの定義を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。
本体
1: 構造化された記述
ここに'構造化された記述'のルールたちがある。
エンティティ(実体)たち:
\( M\): \(\in \{\text{ 全ての } d' \text{ -ディメンショナル(次元) } C^\infty \text{ マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち } \}\)
\( (U \subseteq M, \phi)\): \(\in \{M \text{ に対する全てのチャートたち }\}\)
\( J\): \(\subseteq \{1, ..., d'\}\), \(= (j_1, ..., j_d)\)
\( u\): \(\in U\)
\( S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})\): \(= \{r \in \mathbb{R}^{d'} \vert \forall j \in \{1, ..., d'\} \setminus J (r^j = \phi (u)^j)\}\)
\(*S_{J, u} (U)\): \(\subseteq U\)
//
コンディションたち:
\(\phi (S_{J, u} (U)) = \phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})\)
//
2: 注
\(S_{J, u} (U)\)は、任意の\(J\)および任意の\(u\)に対して非空サブセット(部分集合)として不可避に存在する、なぜなら、\(\phi (u) \in \phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})\)および\(S_{J, u} (U) = \phi^{-1} (\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}))\)。
\(S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})\)は、\(\{(\phi (u)^1, ..., x^{j_1}, ..., x^{j_d}, ..., \phi (u)^{d'}) \vert \forall j_l \in J (x^{j_l} \in \mathbb{R})\}\)のようである、ここで、第1コンポーネントが本当は\(\phi (u)^1\)か\(x^{j_1}\)かおよび最後のコンポーネントは本当は\(\phi (u)^{d'}\)か\(x^{j_d}\)かは\(J\)に依存する。
\(\pi_J: \mathbb{R}^{d'} \to \mathbb{R}^d, (x^1, ..., x^{j_1}, ..., x^{j_d}, ..., x^{d'}) \mapsto (x^{j_1}, ..., x^{j_d})\)をプロジェクション(射影)としよう、ここで第1コンポーネントが本当は\(x^1\)か\(x^{j_1}\)かおよび最後のコンポーネントが本当は\(x^{d'}\)か\(x^{j_d}\)かは\(J\)に依存する。
\(\pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})}: S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \subseteq \mathbb{R}^{d'} \to \mathbb{R}^d\)はディフェオモーフィズムである、なぜなら、それはバイジェクティブ(全単射)であり\(C^\infty\)である(\(C^\infty\)エクステンション(拡張)\(\pi_J: \mathbb{R}^{d'} \to \mathbb{R}^d\)がある)、そして、インバース(逆)は\(C^\infty\)である。特に、\(\pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})}\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である。
\(d' \in J\)である時、\(\pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}}: S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'} \subseteq \mathbb{H}^{d'} \to \mathbb{H}^d\)はディフェオモーフィズムである: それは、\(: (\phi (u)^1, ..., x^{j_1}, ..., x^{j_d}) \mapsto (x^{j_1}, ..., x^{j_d})\)のようである、ここで、\(0 \le x^{j_d}\)、それは、バイジェクティブ(全単射)であり\(C^\infty\)である(\(\mathbb{H}^{d'}\)に対するスタンダード(標準)チャートおよび\(\mathbb{H}^d\)に対するスタンダード(標準)チャートがあり、コンポーネントたちファンクション(関数)は\(C^\infty\)である、なぜなら、当該コンポーネントたちファンクション(関数)は\(C^\infty\)エクステンション(拡張)\(\pi_J: \mathbb{R}^{d'} \to \mathbb{R}^d\)を持つ)、そして、インバース(逆)は\(C^\infty\)である(\(\mathbb{H}^d\)に対するスタンダード(標準)チャートおよび\(\mathbb{H}^{d'}\)に対するスタンダード(標準)チャートがあり、コンポーネントたちファンクション(関数)は\(C^\infty\)である、なぜなら、当該コンポーネントたちファンクション(関数)は\(C^\infty\)エクステンション(拡張)、\(\pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})}: \mathbb{R}^{d'} \to \mathbb{R}^d\))のインバース(逆)、を持つ。特に、\(\pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}}\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である。
\(d' \notin J\)かつ\(0 \le \phi (u)^{d'}\)である時(私たちは、\(\phi (u)^{d'} \lt 0\)ケースを必要としない、なぜなら、これを私たちはチャートがバウンダリー(境界)チャートである時のためのみに必要とし、それは、\(0 \le \phi (u)^{d'}\)を保証する)、\(\pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}}: S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'} \subseteq \mathbb{H}^{d'} \to \mathbb{R}^d\)はディフェオモーフィズムである: それは、\(: (\phi (u)^1, ..., x^{j_1}, ..., x^{j_d}, ..., \phi (u)^{d'}) \mapsto (x^{j_1}, ..., x^{j_d})\)のようである、それは、バイジェクティブ(全単射)であり\(C^\infty\)である(\(\mathbb{H}^{d'}\)に対するスタンダード(標準)チャートおよび\(\mathbb{R}^d\)に対するスタンダード(標準)チャート があり、コンポーネントたちファンクション(関数)は\(C^\infty\)である、なぜなら、当該コンポーネントたちファンクション(関数)は\(C^\infty\)エクステンション(拡張)\(\pi_J: \mathbb{R}^{d'} \to \mathbb{R}^d\)を持つ)、そして、インバース(逆)は\(C^\infty\)である(\(\mathbb{R}^d\)に対するスタンダード(標準)チャートおよび\(\mathbb{H}^{d'}\)に対するスタンダード(標準)チャートがあり、コンポーネントたちファンクション(関数)は\(C^\infty\)である、なぜなら、当該コンポーネントたちファンクション(関数)は\(C^\infty\)エクステンション(拡張)、\(\pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})}: \mathbb{R}^{d'} \to \mathbb{R}^d\)のインバース(逆)を持つ)。特に、\(\pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}}\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である。条件\(0 \le \phi (u)^{d'}\)は必要である、なぜなら、そうでなければ、\(S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'} = \emptyset\)、それは、\(\mathbb{R}^d\)へホメオモーフィック(位相同形写像)でないであろう。
当該チャートはインテリア(内部)チャートであると仮定しよう。
\(\phi (U)\)は\(\mathbb{R}^{d'}\)のオープンサブセット(開部分集合)である。
したがって、\(\phi (S_{J, u} (U))\)は\(S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \subseteq \mathbb{R}^{d'}\)のオープンサブセット(開部分集合)である。
したがって、\(\pi_J (\phi (S_{J, u} (U))) = \pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})} (\phi (S_{J, u} (U)))\)は\(\mathbb{R}^d\)のオープンサブセット(開部分集合)である。
\(\pi_J \circ \phi \vert_{S_{J, u} (U)}: S_{J, u} (U) \subseteq U \to \pi_J (\phi (S_{J, u} (U))) \subseteq \mathbb{R}^d\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である、なぜなら、それは、\(\pi_J \vert_{\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})} \circ \phi \vert_{S_{J, u} (U)}\)であり、\(\phi \vert_{S_{J, u} (U)}: S_{J, u} (U) \subseteq U \to \phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \subseteq \phi (U)\)および\(\pi_J \vert_{\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})}: \phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \subseteq S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \to \pi_J (\phi (S_{J, u} (U))) \subseteq \mathbb{R}^d\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)たちである、ホメオモーフィック(位相同形写像)な\(\phi\)および\(\pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})}\)のリストリクション(制限)たちとして: \(\phi \vert_{S_{J, u} (U)}\)のコドメイン(余域)としての\(\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})\)は\(\phi (U)\)のサブスペース(部分空間)である、しかし、\(\phi (U)\)は\(\mathbb{R}^{d'}\)のサブスペース(部分空間)であるから、当該コドメイン(余域)は\(\mathbb{R}^{d'}\)のサブスペース(部分空間)である、トポロジカルサブスペース(部分空間)たちの任意のネストにおいて、任意のサブスペース(部分空間)上の任意のサブセット(部分集合)のオープン(開)性は、当該サブスペース(部分空間)がサブスペース(部分空間)とみなされる元のスーパースペース(空間)に依存しないという命題によって、その一方で、\(\pi_J \vert_{\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})}\)のドメイン(定義域)としての\(\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})\)は\(S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})\)のサブスペース(部分空間)である、しかし、\(S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'})\)は\(\mathbb{R}^{d'}\)のサブスペース(部分空間)であるから、当該ドメイン(定義域)は\(\mathbb{R}^{d'}\)のサブスペース(部分空間)である、同様に。
当該チャートはバウンダリー(境界)チャートであると仮定しよう。
\(\phi (U)\)は\(\mathbb{H}^{d'}\)のオープンサブセット(開部分集合)であり、\(\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) = \phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}\)。
したがって、\(\phi (S_{J, u} (U))\)は\(S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'} \subseteq \mathbb{H}^{d'}\)のオープンサブセット(開部分集合)である。
したがって、\(\pi_J (\phi (S_{J, u} (U))) = \pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}} (\phi (S_{J, u} (U)))\)は\(\mathbb{H}^d\)または\(\mathbb{R}^d\)のオープンサブセット(開部分集合)である、\(d' \in J\)または\(d' \notin J\)に応じて。
\(\pi_J \circ \phi \vert_{S_{J, u} (U)}: S_{J, u} (U) \subseteq U \to \pi_J (\phi (S_{J, u} (U))) \subseteq \mathbb{H}^d \text{ or } \mathbb{R}^d\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)である、なぜなら、それは、\(\pi_J \vert_{\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}} \circ \phi \vert_{S_{J, u} (U)}\)であり、\(\phi \vert_{S_{J, u} (U)}: S_{J, u} (U) \subseteq U \to \phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'} \subseteq \phi (U)\)および\(\pi_J \vert_{\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}}: \phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'} \subseteq S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'} \to \pi_J (\phi (S_{J, u} (U))) \subseteq \mathbb{H}^d \text{ or } \mathbb{R}^d\)はホメオモーフィズム(位相同形写像)たちである、ホメオモーフィック(位相同形写像)な\(\phi\)および\(\pi_J \vert_{S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}}\)のリストリクション(制限)たちとして: \(\phi \vert_{S_{J, u} (U)}\)のコドメイン(余域)としての\(\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}\)は\(\phi (U)\)のサブスペース(部分空間)である、しかし、\(\phi (U)\)は\(\mathbb{H}^{d'}\)のサブスペース(部分空間)であるから、当該コドメイン(余域)は\(\mathbb{H}^{d'}\)のサブスペース(部分空間)である、前と同様、その一方で、\(\pi_J \vert_{\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}}\)のドメイン(定義域)としての\(\phi (U) \cap S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}\)は\(S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}\)のサブスペース(部分空間)である、しかし、\(S_{J, \phi (u)} (\mathbb{R}^{d'}) \cap \mathbb{H}^{d'}\)は\(\mathbb{H}^{d'}\)のサブスペース(部分空間)であるから、当該ドメイン(定義域)は\(\mathbb{H}^{d'}\)のサブスペース(部分空間)である、同様に。
それらの事実について詳述した理由は、任意の\(S \subseteq M\)である特定の条件("ローカル-スライス条件"または"ローカル-スライス-または-ハーフ-スライス条件"と呼ばれる)を満たすものに対して、あるチャート\((S_{J, u} (U) \subseteq S, \pi_J \circ \phi \vert_{S_{J, u} (U)})\)を構築する、\(S\)を\(M\)のエンベッデッドサブマニフォールド(部分多様体)、バウンダリー(境界)付きにするために、つもりであること。