2023年11月26日日曜日

418: ファイナイト(有限)プロダクトトポロジカルスペース(空間)上のファンダメンタルグループ(群)から構成要素トポロジカルスペース(空間)ファンダメンタルグループ(群)たちのプロダクトの中へのカノニカル(自然な)マップ(写像)は'グループ(群)たち - グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)である

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ファイナイト(有限)プロダクトトポロジカルスペース(空間)上のファンダメンタルグループ(群)から構成要素トポロジカルスペース(空間)ファンダメンタルグループ(群)たちのプロダクトの中へのカノニカル(自然な)マップ(写像)は'グループ(群)たち - グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のファイナイト(有限)数トポロジカルスペース(空間)たち、当該トポロジカルスペース(空間)たちのプロダクトに対して、当該プロダクトトポロジカルスペース(空間)上のファンダメンタルグループ(群)から構成要素トポロジカルスペース(空間)たち上のファンダメンタルグループ(群)たちのプロダクトの中へのカノニカル(自然な)マップ(写像)は'グループ(群)たち - グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。


本体


1: 記述


任意のファイナイト(有限)数トポロジカルスペース(空間)たち\(T_1, T_2, ..., T_n\)、プロダクトトポロジカルスペース(空間)\(T = T_1 \times T_2 \times ... \times T_n\)、任意のポイント\(p = (p^1, p^2, ..., p^n) \in T\)に対して、\(T\)上のファンダメンタルグループ(群)から\(T_i\)たち上のファンダメンタルグループ(群)たちのプロダクトの中へのカノニカル(自然な)マップ(写像)\(f: \pi_1 (T_1 \times T_2 \times ... \times T_n, (p^1, p^2, ..., p^n)) \to \pi_1 (T_1, p^1) \times \pi_1 (T_2, p^2) \times ... \times \pi_1 (T_n, p^n)\), \([f'] \mapsto (s_{1*} ([f']), s_{2*} ([f']), ..., s_{n*} ([f']))\)、ここで、\(f'\)は\(T\)上の任意のコンティニュアス(連続)ループで\(p\)から開始するもの、\(s_i: T_1 \times T_2 \times ... \times T_n \to T_i\)はプロジェクション(射影)、は'グループ(群)たち - グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)である。


2: 証明


\(s_{i*} ([f']) = [s_i \circ f']\)、マップ(写像)によってインデュースト(誘導された)ファンダメンタルグループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)の定義によって。任意のプロダクトグループ(群)上のプロダクト(乗法)およびインバース(逆)はそれぞれコンポーネント毎プロダクトおよびコンポーネント毎インバース(逆)である、プロダクトグループ(群)の定義によって。

\(f\)はバイジェクティブ(全単射)であることを証明しよう。以下を満たす任意の\([f']\)および\([f'']\)、つまり、\([f'] \neq [f'']\)、ここで、\(f'\)および\(f''\)は\(T\)上のコンティニュアス(連続)ループたちで\(p = (p^1, p^2, ..., p^n) \in T\)から開始するもの、に対して、各\(i\)に対して\([s_i \circ f'] = [s_i \circ f'']\)であったと仮定しよう。以下を満たすあるレラティブ(相対的)ホモトピー\(F_i: I \times I \to T_i\)、つまり、\((t, 0) \mapsto s_i \circ f' (t)\)、\((t, 1) \mapsto s_i \circ f'' (t)\)、\(F_i (0, s) = s_i \circ f' (0) = s_i \circ f'' (0) = F_i (1, s) = s_i \circ f' (1) = s_i \circ f'' (1)\)、があることになる。\(F := I \times I \to T = (F_1, F_2, ..., F_n)\)を定義しよう。\(F\)はコンティニュアス(連続)であるということになる、任意のトポロジカルスペース(空間)から任意のプロダクトトポロジカルスペース(空間)の中への任意のマップ(写像)はコンティニュアス(連続)である、もしも、当該マップ(写像)の後に各構成要素トポロジカルスペース(空間)の中へのプロジェクション(射影)を作用させるコンポジション(合成)がコンティニュアス(連続)である場合、そしてその場合に限って、という命題によって。\(F (t, 0) = (s_1 \circ f' (t), s_2 \circ f' (t), ..., s_n \circ f' (t)) = f' (t)\), \(F (t, 1) = (s_1 \circ f'' (t), s_2 \circ f'' (t), ..., s_n \circ f'' (t)) = f'' (t)\), and \(F (0, s) = (s_1 \circ f' (0), s_2 \circ f' (0), ..., s_n \circ f' (0)) = f' (0) = (s_1 \circ f'' (0), s_2 \circ f'' (0), ..., s_n \circ f'' (0)) = f'' (0) = F (1, s) = (s_1 \circ f' (1), s_2 \circ f' (1), ..., s_n \circ f' (1)) = f' (1) = (s_1 \circ f'' (1), s_2 \circ f'' (1), ..., s_n \circ f'' (1)) = f'' (1)\)。したがって、\([f'] = [f'']\)、矛盾。したがって、\(f\)はインジェクティブ(単射)である。任意の\(([f'_1], [f'_2], ..., [f'_n]) \in \pi_1 (T_1, p^1) \times \pi_1 (T_2, p^2) \times ... \times \pi_1 (T_n, p^n)\)に対して、\(f' := (f'_1, f'_2, ..., f'_n)\)、\(T\)上でコンティニュアス(連続)ループ、を定義しよう。すると、\(f ([f']) = (s_{1*} ([f']), s_{2*} ([f']), ..., s_{n*} ([f']))\)、そして、\(s_{i*} ([f']) = [s_i \circ f'] = [f'_i]\)。したがって、\(f\)はサージェクティブ(全射)である。したがって、\(f\)はバイジェクティブ(全単射)である。

\(f\)はグループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)であることを証明しよう。\(s_{i*}\)はグループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)である、なぜなら、それはマップ(写像)によってインデュースト(誘導された)ファンダメンタルグループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)である。\(f (e) = (s_{1*} (e), s_{2*} (e), ..., s_{n*} (e)) = (e, e, ..., e) = e\)、ここで、\(e\)はアイデンティティ要素たち。\(f ([f'] [f'']) = (s_{1*} ([f'] [f'']), s_{2*} ([f'] [f'']), ..., s_{n*} ([f'] [f''])) = (s_{1*} ([f']) s_{1*} ([f'']), s_{2*} ([f']) s_{2*} ([f'']), ..., s_{n*} ([f']) s_{n*} ([f''])) = (s_{1*} ([f']), s_{2*} ([f']), ..., s_{n*} ([f'])) (s_{1*} ([f'']), s_{2*} ([f'']), ..., s_{n*} ([f''])) = f ([f']) f ([f''])\)。したがって、\(f\)はグループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)である、任意のグループ(群)たちマップ(写像)でアイデンティティをアイデンティティへマップ(写像)し任意のマルチプリケーション(積)をマルチプリケーション(積)へマップ(写像)するものはグループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)であるという命題によって。

したがって、\(f\)は'グループ(群)たち - グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)である、任意のバイジェクティブ(全単射)グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)は'グループ(群)たち - グループ(群)ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるという命題によって。


参考資料


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