2024年4月14日日曜日

540: リアル(実)ベクトルたちスペース(空間)上のベースポイントたちのアファインインディペンデント(独立)でないセット(集合)によってスパンされる(張られる)アファインセット(集合)はベースポイントたちのアファインインディペンデント(独立)サブセット(部分集合)によってスパンされる(張られる)アファインセット(集合)である

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リアル(実)ベクトルたちスペース(空間)上のベースポイントたちのアファインインディペンデント(独立)でないセット(集合)によってスパンされる(張られる)アファインセット(集合)はベースポイントたちのアファインインディペンデント(独立)サブセット(部分集合)によってスパンされる(張られる)アファインセット(集合)であることの記述/証明

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のリアル(実)ベクトルたちスペース(空間)上のベースポイントたちの任意のアファインインディペンデント(独立)でないセット(集合)によってスパンされる(張られる)アファインセット(集合)はベースポイントたちのあるアファインインディペンデント(独立)サブセット(部分集合)によってスパンされる(張られる)アファインセット(集合)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(V\): \(\in \text{ 全てのリアル(実)ベクトルたちスペース(空間)たち }\)
\(\{p_0, ..., p_n\}\): \(\subseteq V\), \(\in \{V\text{ 上のベースポイントたちの全てのアファインインディペンデント(独立)でないセット(集合)たち }\}\)
\(S\): \(= \{\sum_{j = 0 \sim n} t^j p_j \in V \vert t^j \in \mathbb{R}, \sum_{j = 0 \sim n} t^j = 1\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\exists J \subset \{0, ..., n\}\)
(
\(\{p_j \vert j \in J\} \in \{V\text{ 上のベースポイントたちの全てのアファインインディペンデント(独立)セット(集合)たち }\}\)
\(\land\)
\(S = \{\sum_{j \in J} t^j p_j \in V \vert t^j \in \mathbb{R}, \sum_{j = 0 \sim n} t^j = 1\}\)
)
//


2: 自然言語記述


任意のベクトルたちスペース(空間)\(V\)、ベースポイントたちの任意のアファインインディペンデント(独立)でないセット(集合)\(p_0, ..., p_n \in V\)に対して、当該ベースポイントたちのセット(集合)によってスパンされる(張られる)アファインセット(集合)\(S := \{\sum_{j = 0 \sim n} t^j p_j \in V \vert t^j \in \mathbb{R}, \sum_{j = 0 \sim n} t^j = 1\}\)は、当該ベースポイントたちのあるアファインインディペンデント(独立)サブセット(部分集合)\(\{p_j \vert j \in J\}\)、ここで、\(J \subset \{0, ..., n\}\)、によってスパンされる(張られる)アファインセット(集合)である。


3: 証明


以下を満たすあるベースポイント\(p_k\)、つまり、\(p_k - p_0 = \sum_{j \neq 0, k} t'^j (p_j - p_0)\)、ここで、\(t'^j \in \mathbb{R}\)、がある。

\(S\)上の任意のポイントは\(\sum_{j = 0 \sim n} t^j p_j = t^k p_k + \sum_{j \neq k} t^j p_j = t^k (p_0 + \sum_{j \neq 0, k} t'^j (p_j - p_0)) + \sum_{j \neq k} t^j p_j = (t^k - \sum_{j \neq 0, k} t^k t'^j + t^0) p_0 + \sum_{j \neq 0, k} (t^k t'^j + t^j) p_j\)、それは、当該ベースポイントたちから\(p_k\)を除いたセット(集合)(それを私たちは、リデュースト(切り詰められた)ベースポイントたちのセット(集合)と呼ぶ)のリニア(線形)コンビネーションである。それらコエフィシェント(係数)たちの合計は\(t^k - \sum_{j \neq 0, k} t^k t'^j + t^0 + \sum_{j \neq 0, k} (t^k t'^j + t^j) = \sum t^j = 1\)である。したがって、それは、当該リデュースト(切り詰められた)ベースポイントたちのセット(集合)のアファインコンビネーションである。

その一方、当該リデュースト(切り詰められた)ベースポイントたちのセット(集合)の任意のアファインコンビネーション\(\sum_{j \neq k} t''^j p_j\)、ここで、\(\sum_{j \neq k } t''^j = 1\)、は\(S\)内にいる、なぜなら、それは単に\(t''^k = 0\)である特殊ケースにすぎない。

したがって、当該リデュースト(切り詰められた)ベースポイントたちのセット(集合)によってスパンされる(張られる)アファインセット(集合)\(\{\sum_{j \neq k} t^j p_j \in V \vert t^j \in \mathbb{R}, \sum_{j \neq k} t^j = 1\}\)は\(S\)に他ならない。

もしも、当該リデュースト(切り詰められた)ベースポイントたちのセット(集合)がアファインインディペンデント(独立)でなければ、当該プロセスを繰り返そう、そして、最終的には、リデュースト(切り詰められた)ベースポイントたちのセット(集合)はアファインインディペンデント(独立)になり、\(S\)は当該ベースポイントたちのアファインインディペンデント(独立)サブセット(部分集合)によってスパンされる(張られる)アファインセット(集合)である。

\(S\)は実際に\(V\)のアファインサブセット(部分集合)であることを証明しよう。

\(\sum_{j = 0 \sim n} t^j_1 p_j, \sum_{j = 0 \sim n} t^j_2 p_j \in S\)は任意のポイントたちであるとしよう。Sがアファインであるというのは、\(t \in \mathbb{R}\)である時はいつも、\(\sum_{j = 0 \sim n} t^j_1 p_j + t (\sum_{j = 0 \sim n} t^j_2 p_j - \sum_{j = 0 \sim n} t^j_1 p_j)\)は\(S\)上にあるということである。

\(\sum_{j = 0 \sim n} t^j_1 p_j + t (\sum_{j = 0 \sim n} t^j_2 p_j - \sum_{j = 0 \sim n} t^j_1 p_j) = \sum_{j = 0 \sim n} (t^j_1 (1 - t) + t t^j_2) p_j\). \(\sum_{j = 0 \sim n} (t^j_1 (1 - t) + t t^j_2) = \sum_{j = 0 \sim n} (t^j_1 (1 - t)) + \sum_{j = 0 \sim n} (t t^j_2) = (1 - t) \sum_{j = 0 \sim n} t^j_1 + t \sum_{j = 0 \sim n} t^j_2 = 1 - t + t = 1\)。

したがって、\(t \in \mathbb{R}\)である時はいつも、\(\sum_{j = 0 \sim n} t^j_1 p_j + t (\sum_{j = 0 \sim n} t^j_2 p_j - \sum_{j = 0 \sim n} t^j_1 p_j) \in S\)である。


4: 注


ベースポイントたちのあるアファインインディペンデント(独立)でないセット(部分集合)によってスパンされる(張られる)コンベックスセット(集合)は必ずしも当該ベースポイントたちのあるアファインインディペンデント(独立)サブセット(部分集合)によってスパンされる(張られる)アファインシンプレックス(単体)ではない、あるリアル(実)ベクトルたちスペース(空間)上のベースポイントたちのあるアファインインディペンデント(独立)でないセット(集合)によってスパンされる(張られる)コンベックスセット(集合)は必ずしも当該ベースポイントたちのあるアファインインディペンデント(独立)サブセット(部分集合)によってスパンされる(張られる)アファインシンプレックス(単体)ではないという命題で証明されているとおり。


参考資料


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