2024年4月7日日曜日

527: インフィニット(無限)プロダクトトポロジカルスペース(空間)およびサブセット(部分集合)に対して、プロダクトスペース(空間)上のポイントでその各ファイナイト(有限)コンポーネントたちプロジェクション(射影)がサブセット(部分集合)の対応するプロジェクション(射影)に属するものは、必ずしもサブセット(部分集合)に属さない

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インフィニット(無限)プロダクトトポロジカルスペース(空間)およびサブセット(部分集合)に対して、プロダクトスペース(空間)上のポイントでその各ファイナイト(有限)コンポーネントたちプロジェクション(射影)がサブセット(部分集合)の対応するプロジェクション(射影)に属するものは、必ずしもサブセット(部分集合)に属さないことの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、あるインフィニット(無限)プロダクトトポロジカルスペース(空間)およびあるサブセット(部分集合)に対して、プロダクトスペース(空間)上のあるポイントでその各ファイナイト(有限)コンポーネントたちプロジェクション(射影)が当該サブセット(部分集合)の対応するプロジェクション(射影)に属するものは、必ずしも当該サブセット(部分集合)に属さないという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(A\): \(\in \{\text{ 全てのアンカウンタブル(不可算)かもしれないインフィニット(無限)インデックスセット(集合)たち }\}\)
\(\{T_\alpha \vert \alpha \in A\}\): \(T_\alpha \in \{\text{ 全てのトポロジカルスペース(空間)たち }\}\)
\(T\): \(= \times_{\alpha \in A} T_\alpha\)でプロダクトトポロジーを持つもの
\(S\): \(\subseteq T\)
\(p\): \(\in T\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\forall J \subset A, J \in \{\text{ 全てのインデックスセット(集合)たち }\} (\pi_{J} (p) \in \pi_{J} (S))\)は、必ずしも\(p \in S\)を含意しない、ここで、\(\pi_{J}: T \to \times_{j \in J} T_j\)はプロジェクション(射影)である。
//


2: 自然言語記述


任意のアンカウンタブル(不可算)かもしれないインフィニット(無限)インデックスセット(写像)\(A\)、任意のトポロジカルスペース(空間)たち\(\{T_\alpha \vert \alpha \in A\}\)、プロダクトトポロジカルスペース(空間)\(T := \times_{\alpha \in A} T_\alpha\)、任意の\(S \subseteq T\)、任意の\(p \in T\)に対して、各\(J \subset A\)に対して\(\pi_{J} (p) \in \pi_{J} (S)\)、ここで、\(J\)はファイナイト(有限)インデックスセット(集合)で\(\pi_{J}: T \to \times_{j \in J} T_j\)はプロジェクション(射影)、は、必ずしも\(p \in S\)を含意しない。


3: 注1


ある典型的なケースは、\(T = T_1 \times T_2 \times ...\)、インフィニット(無限)にカウンタブル(可算)なプロダクト、で、各\(k\)に対して\(\pi_{J} (p) \in \pi_{J} (S)\)、ここで、\(J = \{1, ..., k\}\)、は、\(p \in S\)を含意しない。


4: 証明


1つの反例で十分である。

各\(T_\alpha\)は少なくとも2ポイントたち\(p_{\alpha, 1}, p_{\alpha, 2} \in T_\alpha\)を持ち、\(S = T \setminus \times_{\alpha \in A} \{p_{\alpha, 1}\}\)、\(p\)の各\(\alpha\)コンポーネントは\(p_{\alpha, 1}\)であるとしよう。

\(p \in T\)。各\(J\)に対して\(\pi_{J} (p) \in \pi_{J} (S)\)、なぜなら、\(S\)は少なくとも1ポイント\(p'\)、その\(J\)コンポーネントたちは\(p_{j, 1}\)たちである(\(j \in J\))、しかし、その\(\alpha\)コンポーネントは\(p_{\alpha, 2}\)である、ここで、\(\alpha \notin J\)、がある; \(p' \in S\)、なぜなら、\(p_{\alpha, 2} \notin \{p_{\alpha, 1}\}\)。

しかし、\(p \notin S\)、なぜなら、\(p \in \times_{\alpha \in A} \{p_{\alpha, 1}\}\)。

\(A\)をカウンタブル(可算)にしても救われない。\(A = \{1, 2, ...\}\)、各\(T_j\)は少なくとも2ポイントたち\(p_{j, 1}, p_{j, 2} \in T_j\)を持つ、\(S = T \setminus (\{p_{1, 1}\} \times \{p_{2, 1}\} \times ...)\)、\(p\)は\((p_{1, 1}, p_{2, 1}, ...)\)である、としよう。

\(p \in T\)。各\(J\)に対して、\(\pi_{J} (p) \in \pi_{J} (S))\)、なぜなら、例えば、\(J = \{2, 4\}\)の時、\((p_{2, 2}, p_{2, 1}, p_{3, 1}, p_{4, 1}, ...), (p_{1, 1}, p_{2, 1}, p_{3, 2}, p_{4, 1}, ...), ... \in S\)、その一方で、\(\pi_{J} (p) = \pi_{J} ((p_{2, 2}, p_{2, 1}, p_{3, 1}, p_{4, 1}, ...))) = (p_{2, 1}, p_{4, 1})\)。

しかし、\(p \notin S\)、なぜなら、\(p \in \{p_{1, 1}\} \times \{p_{2, 1}\} \times ...\)。


5: 注2


\(S \subseteq T\)がクローズド(閉)である時は、\(p \in S\)が含意されている、別の記述にて証明されているとおり。


参考資料


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