インテグラルドメイン(整域)上のキャンセレーションルールの定義
話題
About: リング(環)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、インテグラルドメイン(整域)の定義を知っている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のインテグラルドメイン(整域)上でキャンセレーションルールが成立するという命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。
本体
1: 構造化された記述
ここに'構造化された記述'のルールたちがある。
エンティティ(実体)たち:
\(R\): \(\in \{\text{ 全てのインテグラルドメイン(整域)たち }\}\)
\(p_1\): \(\in R\)
\(p_2\): \(\in R\)
\(p_3\): \(\in R\)
//
ステートメント(言明)たち:
(
\(p_1 \neq 0\)
\(\land\)
\(p_1 p_2 = p_1 p_3\)
)
\(\implies\)
\(p_2 = p_3\)
//
2: 自然言語記述
任意のインテグラルドメイン(整域)\(R\)、任意の要素たち\(p_1, p_2, p_3 \in R\)に対して、もしも、\(p_1 \neq 0\)および\(p_1 p_2 = p_1 p_3\)である場合、\(p_2 = p_3\)である。
3: 証明
\(p_1 \neq 0\)および\(p_1 p_2 = p_1 p_3\)であると仮定しよう。
\(p_1 (p_2 - p_3) = 0\)。\(p_1 \neq 0\)であるから、\(p_2 - p_3 = 0\)である、インテグラルドメイン(整域)の定義によって。したがって、\(p_2 = p_3\)である。