2024年6月23日日曜日

645: インテグラルドメイン(整域)に対して、もしも、サブセット(部分集合)の最大共通ディバイザー(因子)たちが存在する場合、それらは、ある最大共通ディバイザー(因子)のアソシエイトたちである

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インテグラルドメイン(整域)に対して、もしも、サブセット(部分集合)の最大共通ディバイザー(因子)たちが存在する場合、それらは、ある最大共通ディバイザー(因子)のアソシエイトたちであることの記述/証明

話題


About: リング(環)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のインテグラルドメイン(整域)および任意のサブセット(部分集合)に対して、もしも、当該サブセット(部分集合)の最大共通ディバイザー(因子)たちが存在する場合、それらは、ある最大共通ディバイザー(因子)のアソシエイトたちであるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(R\): \(\in \{\text{ 全てのインテグラルドメイン(整域)たち }\}\)
\(S\): \(\subseteq R\)
\(gcd (S)\): \(= S \text{ の全ての最大共通ディバイザー(因子)たちのセット(集合) }\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\exists d \in gcd (S)\)
\(\implies\)
\(gcd (S) = Asc (d)\)
//


2: 自然言語記述


任意のインテグラルドメイン(整域)\(R\)、任意のサブセット(部分集合)\(S \subseteq R\)に対して、もしも、ある要素\(d \in gcd (S)\)がある場合、\(gcd (S) = Asc (d)\)である。


3: 注


本命題は、そうしたある\(d\)が常に存在するとは主張していない。


4: 証明


ある\(d \in gcd (S)\)があると仮定しよう。

\(S = \emptyset\)または\(S = \{0\}\)である時、\(gcd (S) = \{0\}\)(コミュータティブ(可換)リング(環)のサブセット(部分集合)の最大共通ディバイザー(因子)たちの定義に対する"注"を参照)、そして、実際にある\(d = 0\)がある。\(gcd (S) = \{0\} = \{u 0 \vert u \in \{R \text{ 内の全てのユニットたち }\}\}\)。

これ以降は、\(S \neq \emptyset\)および\(S \neq \{0\}\)であると仮定しよう。

\(0 \notin gcd (S)\): コミュータティブ(可換)リング(環)のサブセット(部分集合)の最大共通ディバイザー(因子)たちの定義に対する"注"を参照。したがって、\(d \neq 0\)。

各ユニット\(u\)に対して\(u d \in gcd (S)\)であることを証明しよう。

各\(p \in S\)に対して、以下を満たすある\(q \in R\)、つまり、\(p = q d\)、がある、したがって、\(p = q u^{-1} u d\)、ここで、\(q u^{-1} \in R\)。したがって、\(u d\)は共通ディバイザー(因子)である。

\(S'\)は\(S\)の全ての共通ディバイザー(因子)たちのセット(集合)であると仮定しよう。各\(d' \in S'\)に対して、ある\(q' \in R\)に対して、\(d = q' d'\)、したがって、\(u d = u q' d'\)、ここで、\(u q' \in R\)。したがって、\(u d\)は最大共通ディバイザー(因子)である。

各\(d' \in gcd (S)\)はあるユニット\(u\)に対して\(d' = u d\)であると証明しよう。

何らかの\(q, q' \in R\)に対して\(d = q' d'\)および\(d' = q d\)である。\(d = d 1 = q' q d = d q' q\)。キャンセレーションルールによって(\(d \neq 0\))、\(1 = q' q\)。したがって、\(q\)はユニット\(u\)であり、\(d' = u d\)。


参考資料


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