2024年7月14日日曜日

675: ベクトルたちサブスペース(部分空間)のコンプリメンタリーサブスペース(補部分空間)

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ベクトルたちサブスペース(部分空間)のコンプリメンタリーサブスペース(補部分空間)の定義

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、ベクトルたちサブスペース(部分空間)のコンプリメンタリーサブスペース(補部分空間)の定義を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\( F\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\( V'\): \(\in \{\text{ 全ての } F \text{ ベクトルたちスペース(空間)たち }\}\)
\( V\): \(\in \{V' \text{ の全てのベクトルたちサブスペース(部分空間)たち }\}\)
\(*\widetilde{V}\): \(\in \{V' \text{ の全てのベクトルたちサブスペース(部分空間)たち }\}\)
//

コンディションたち:
\(V \cap \widetilde{V} = \{0\}\)
\(\land\)
\(V' = V + \widetilde{V}\)
//


2: 注1


当該デコンポジション(分解)\(v' = v + \widetilde{v}\)は、不可避にユニークである、なぜなら、もしも、\(v' = v_1 + \widetilde{v_1} = v_2 + \widetilde{v_2}\)であったら、\(v_1 - v_2 = \widetilde{v_2} - \widetilde{v_1}\)、しかし、左辺は\(V\)のある要素であり、右辺は\(\widetilde{V}\)のある要素である、したがって、それは、\(V \cap \widetilde{V} = \{0\}\)内にある、したがって、\(v_1 - v_2 = \widetilde{v_2} - \widetilde{v_1} = 0\)、したがって、\(v_1 = v_2\)および\(\widetilde{v_1} = \widetilde{v_2}\)。


3: 注2


同一のベクトルたちスペース(空間)に対して複数のコンプリメンタリーサブスペース(補部分空間)たちがあり得る、なぜなら、例えば、\(V'\)はベーシス(基底)\(\{e_1, e_2\}\)のスパン(張る空間)、\(V\)はベーシス(基底)\(\{e_1\}\)のスパン(張る空間)、ベーシス(基底)\(\{e_2\}\)のスパン(張る空間)は\(V\)のあるコンプリメンタリーサブスペース(補部分空間)であるが、ベーシス(基底)\(\{e_1 + e_2\}\)のスパン(張る空間)も\(V\)のあるあるコンプリメンタリーサブスペース(補部分空間)である。


4: 注3


\(\widetilde{V}\)は、\(V\)のコンプリメンタリーサブスペース(補部分空間)であるために\(V\)へ"オーソゴーナル(直交)"である必要はない。実のところ、"オーソゴーナル(直交)"は、インナープロダクト(内積)が\(V'\)上で定義されてある時のみ定義されるが、インナープロダクト(内積)は、コンプリメンタリーサブスペース(補部分空間)という概念のために要求されない。


参考資料


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