2024年8月4日日曜日

717: グループ(群)に対して、固定された要素による左からまたは右からのマルチプリケーション(積)マップ(写像)はバイジェクション(全単射)である

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グループ(群)に対して、固定された要素による左からまたは右からのマルチプリケーション(積)マップ(写像)はバイジェクション(全単射)であることの記述/証明

話題


About: グループ(群)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のグループ(群)に対して、任意の固定された要素による左からまたは右からのマルチプリケーション(積)マップ(写像)はバイジェクション(全単射)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
G: { 全てのグループ(群)たち }
p: G
fp: :GG,ppp
fp: :GG,ppp
//

ステートメント(言明)たち:
fp{ 全てのバイジェクション(全単射)たち }

fp{ 全てのバイジェクション(全単射)たち }
//


2: 自然言語記述


任意のグループ(群)G、任意の要素pGに対して、Gに対する、pによる、左からのマップ(写像)fp:GG,pppまたは右からのマップ(写像)fp:GG,pppはバイジェクション(全単射)である。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: fpがインジェクティブ(単射)であることを見る、2つの互いに異なる要素たちが同一イメージ(像)を持っていると仮定し、矛盾を見つけることによって; ステップ2: fpはサージェクティブ(全射)であることを見る、ある恣意的なコドメイン(余域)要素へマップするあるドメイン(定義域)要素を見つけることによって; ステップ3: fpはインジェクティブ(単射)であることを見る、2つの互いに異なる要素たちが同一イメージ(像)を持っていると仮定し、矛盾を見つけることによって; ステップ4: fpはサージェクティブ(全射)であることを見る、ある恣意的なコドメイン(余域)要素へマップするあるドメイン(定義域)要素を見つけることによって。

ステップ1:

fpはインジェクティブ(単射)であることを見よう。

以下を満たす要素たちp1,p2G、つまり、p1p2およびfp(p1)=fp(p2)があったと仮定しよう。

fp(p1)=pp1=pp2=fp(p2)p1=p1pp1=p1pp2=p2、矛盾。

したがって、以下を満たす各p1,p2G、つまり、p1p2、に対して、fp(p1)fp(p2)

ステップ2:

fpはサージェクティブ(全射)であることを見よう。

pGは任意のものとしよう。fp(p1p)=pp1p=p

ステップ3:

fpはインジェクティブ(単射)であることを見よう。

以下を満たす要素たちp1,p2G、つまり、p1p2およびfp(p1)=fp(p2)があったとしよう。

fp(p1)=p1p=p2p=fp(p2)p1=p1pp1=p2pp1=p2、矛盾。

したがって、以下を満たす各p1,p2G、つまり、p1p2、に対して、fp(p1)fp(p2)

ステップ4:

fpはサージェクティブ(全射)であることを見よう。

pGを任意のものとしよう。fp(pp1)=pp1p=p


参考資料


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