2024年8月11日日曜日

721: ベクトルたちスペース(空間)に対して、ファイナイト(有限)ディメンショナル(次元)サブスペース(部分空間)たちのインターセクション(共通集合)はサブスペース(部分空間)でディメンション(次元)はサブスペース(部分空間)たちのミニマム(最小)ディメンション(次元)に等しいかそれより小さい

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ベクトルたちスペース(空間)に対して、ファイナイト(有限)ディメンショナル(次元)サブスペース(部分空間)たちのインターセクション(共通集合)はサブスペース(部分空間)でディメンション(次元)はサブスペース(部分空間)たちのミニマム(最小)ディメンション(次元)に等しいかそれより小さいことの記述/証明

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のベクトルたちスペース(空間)に対して、任意のアンカウンタブル(不可算)かもしれない数のファイナイト(有限)ディメンショナル(次元)サブスペース(部分空間)たちのインターセクション(共通集合)は、サブスペース(部分空間)で、ディメンション(次元)は当該サブスペース(部分空間)たちのミニマム(最小)ディメンション(次元)に等しいかそれより小さいという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(F\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\(V\): \(\in \{\text{ 全ての } F \text{ ベクトルたちスペース(空間)たち }\}\)
\(\{V_\alpha \vert \alpha \in A\}\): \(V_\alpha \in \{V \text{ の全てのファイナイト(有限)ディメンショナル(次元)ベクトルたちサブスペース(部分空間)たち }\}\), \(A \in \{\text{ 全てのアンカウンタブル(不可算)かもしれないインデックスセット(集合)たち }\}\)
\(V'\): \(= \cap_{\alpha \in A} V_\alpha\), \(\subseteq V\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(V' \in \{V \text{ の全てのサブスペース(部分空間)たち }\}\)
\(\land\)
\(dim V' \le min \{dim V_\alpha \vert \alpha \in A\}\)
//


2: 自然言語記述


任意のフィールド(体)\(F\)、任意の\(F\)ベクトルたちスペース(空間)\(V\)、ファイナイト(有限)ディメンショナル(次元)ベクトルたちサブスペース(部分空間)たちの任意のセット(集合)\(\{V_\alpha \vert \alpha \in A\}\)、ここで、\(A\)は任意のアンカウンタブル(不可算)かもしれないインデックスセット(集合)、に対して、インターセクション(共通集合)\(V' := \cap_{\alpha \in A} V_\alpha \subseteq V\)は、\(V\)のサブスペース(部分空間)であり、ディメンション(次元)は当該サブスペース(部分空間)たちのミニマム(最小)ディメンション(次元)に等しいかそれより小さい。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: \(V'\)の任意の2要素たちの任意のリニアコンビネーション(線形結合)は\(V'\)に属することを見る; ステップ2: 各\(V_\alpha\)に対する任意のベーシス(基底)を取り、当該ベーシス(基底)のあるサブセット(部分集合)は\(V'\)のベーシス(基底)であることを見る; ステップ3: \(V'\)のディメンション(次元)は、 \(V_\alpha\)たちのディメンション(次元)たちのミニマム(最小)に等しいかそれより小さいということを見る。

ステップ1:

\(v_1, v_2 \in V'\)は任意のものであるとし、\(r^1, r^2 \in F\)は任意のものであるとしよう。

\(v_1 \in V_\alpha\)および\(v_2 \in V_\alpha\)、各\(\alpha\)に対して。したがって、\(\sum_{j \in \{1, 2\}} r^j v_j \in V_\alpha\)、各\(\alpha\)に対して。したがって、\(\sum_{j \in \{1, 2\}} r^j v_j \in V'\)。したがって、\(V'\)は\(V\)のサブスペース(部分空間)である。

ステップ2:

\(V_\alpha\)のあるベーシス(基底)を\((e_{\alpha, 1}, ..., e_{\alpha, d_\alpha})\)であるとしよう。任意のベクトル\(v \in V'\)は、当該ベーシス(基底)のリニアコンビネーション(線形結合)として表わすことができる、なぜなら、\(v\)は\(V_\alpha\)上のベクトルである。それが意味するのは、当該ベーシス(基底)は\(V'\)をスパン(張る)ということ。

当該ベーシス(基底)はリデュース(削減)して\(V'\)のあるベーシス(基底)にできる、任意のファイナイト(有限)ディメンショナル(次元)ベクトルたちスペース(空間)に対して、当該スペース(空間)をスパンする(張る)任意のサブセット(部分集合)はリデュース(削減)してあるベーシス(基底)にできるという命題によって。

ステップ3:

したがって、\(dim V' \le dim V_\alpha\)、各\(\alpha \in A\)に対して。

\(\{dim V_\alpha \vert \alpha \in A\}\)のミニマム(最小)がある、なぜなら、当該ディメンション(次元)たちのセット(集合)はカーディナルナンバーたちのセット(集合)であり、それはウェルオーダードセット(整列集合)である。

したがって、\(min \{dim V_\alpha \vert \alpha \in A\}\)は意味をなし、\(dim V' \le min \{dim V_\alpha \vert \alpha \in A\}\)。


4: 注


当該ディメンション(次元)は当該ミニマム(最小)に等しい必要はない。例えば、\(V = \mathbb{R}^3\)、\(V_1, V_2\)はオリジン(原点)を通過する互いに異なるライン(線)たちである; \(V_1 \cap V_2 = \{0\}\)、それは\(0\)ディメンショナル(次元)である一方、当該ミニマム(最小)は\(1\)である。


参考資料


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