ベクトルたちスペース(空間)エンドモーフィズム(自己準同形写像)のトレース(跡)の定義
話題
About: ベクトルたちスペース(空間)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、%フィールド(体)名%ベクトルたちスペース(空間)の定義を知っている。
- 読者は、%ストラクチャー(構造)種類名%エンドモーフィズム(自己準同形写像)の定義を知っている。
- 読者は、リング(環)上方のスクウェアマトリックス(正方行列)のトレース(跡)の定義を知っている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、ベクトルたちスペース(空間)エンドモーフィズム(自己準同形写像)のトレース(跡)の定義を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。
本体
1: 構造化された記述
ここに'構造化された記述'のルールたちがある。
エンティティ(実体)たち:
\( F\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\( V\): \(\in \{\text{ 全てのファイナイト(有限)-ディメンショナル(次元) } F \text{ ベクトルたちスペース(空間)たち }\}\)
\( f\): \(: V \to V\), \(\in \{\text{ 全ての } F \text{ ベクトルたちスペース(空間)エンドモーフィズム(自己準同形写像)たち }\}\)
\( B\): \(\in \{V \text{ の全てのベーシス(基底)たち }\}\)
\( M_{f, B}\): \(= f \text{ に対する } B \text{ に関するマトリックス(行列) }\)
\(*tr (f)\): \(= tr (M_{f, B})\)
//
コンディションたち:
//
2: 注
要点は、\(tr (f)\)は\(B\)の選択に依存しないということ、それが、本命題がウェルデファインド(妥当に定義されている)である理由である: 任意のベクトル\(v \in V\)に対して、\(v\)の\(B\)に関するコンポーネントたち表現を\(\widetilde{v}\)とすると、\(v\)の別のベーシス(基底)\(B'\)に関するコンポーネントたち表現は\(U \widetilde{v}\)、ここで、\(U\)はあるインバーティブル(可逆)マトリックス(行列)、である; \(f (v)\)の\(B'\)に関するコンポーネントたち表現は\(U M_{f, B} \widetilde{v} = U M_{f, B} U^{-1} U \widetilde{v}\)である、それが意味するのは、\(f\)に対する\(B'\)に関するマトリックス(行列)は\(M_{f, B'} := U M_{f, B} U^{-1}\)であるということ; すると、\(tr (M_{f, B'}) = tr (U M_{f, B} U^{-1}) = tr (U^{-1} U M_{f, B})\)、任意のコミュータティブ(可換)リング(環)上方の任意の2つの同一ディメンショナル(次元)スクウェアマトリックス(正方行列)たちに対して、当該マトリックス(行列)たちの各プロダクト(積)のトレース(跡)はプロダクト(積)の順序に依存しないという命題によって、\(= tr (M_{f, B})\)。
したがって、任意のベクトルたちスペース(空間)エンドモーフィズム(自己準同形写像)のトレース(跡)について話すことは意味をなしている、何らのベーシス(基底)も指定することなく。
本定義が意味をなす理由は、\(f\)はエンドモーフィズム(自己準同形写像)であることである、単なる、2つの異なるベクトルたちスペース(空間)たち間のリニアマップ(線形写像)ではなく: 2つの異なるベクトルたちスペース(空間)たち間ケースに対しては、コドメイン(余域)のベーシス(基底)はドメイン(定義域)のベーシス(基底)とは不可避に異なる(実際、2つの異なるベクトルたちスペース(空間)たち内の2つの要素たち間にカノニカル(正典)同一性はない)、そして、コドメイン(余域)のベーシス(基底)を変えることによって、対応するマトリックス(行列)のトレース(跡)は変化し得る: 例えば、コドメイン(余域)ベーシス(基底)の全ての要素たちを半分長にする、すると、マトリックス(行列)は2倍になり、トレース(跡)は2倍になる。