2025年5月6日火曜日

1098: ベクトルたちスペース(空間)に対して、非空サブセット(部分集合)はベクトルたちサブスペース(部分空間)である、もしも、サブセット(部分集合)はリニアコンビネーション(線形結合)の下にクローズド(閉じている)である場合、そしてその場合に限って

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ベクトルたちスペース(空間)に対して、非空サブセット(部分集合)はベクトルたちサブスペース(部分空間)である、もしも、サブセット(部分集合)はリニアコンビネーション(線形結合)の下にクローズド(閉じている)である場合、そしてその場合に限って、ことの記述/証明

話題


About: ベクトルたちスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のベクトルたちスペース(空間)に対して、当該ベクトルたちスペース(空間)の任意の非空サブセット(部分集合)はベクトルたちサブスペース(部分空間)である、もしも、当該サブセット(部分集合)はリニアコンビネーション(線形結合)の下にクローズド(閉じている)である場合、そしてその場合に限って、という命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(F\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\(V\): \(\in \{\text{ 全ての } F \text{ ベクトルたちスペース(空間)たち }\}\)
\(S\): \(\subseteq V\), \(\neq \emptyset\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(S \in \{V \text{ の全てのベクトルたちサブスペース(部分空間)たち }\}\)
\(\iff\)
\(\forall s_1, s_2 \in S, \forall r_1, r_2 \in F (r_1 s_1 + r_2 s_2 \in S)\)
//


2: 証明


全体戦略: ステップ1: \(r_1 s_1 + r_2 s_2 \in S\)であると仮定する; ステップ2: \(S\)は\(V\)のベクトルたちサブスペース(部分空間)であることを見る; ステップ3: \(S\)は\(V\)のベクトルたちサブスペース(部分空間)であると仮定する; ステップ4: \(r_1 s_1 + r_2 s_2 \in S\)であることを見る。

ステップ1:

\(\forall s_1, s_2 \in S, \forall r_1, r_2 \in F (r_1 s_1 + r_2 s_2 \in S)\)であると仮定しよう。

\(S\)はベクトルたちスペース(空間)であるための条件たちを満たしていることを見よう。

1) 任意の要素たち\(s_1, s_2 \in S\)に対して、\(s_1 + s_2 \in S\)(アディション(加法)の下で閉じていること): \(s_1 + s_2 = 1 s_1 + 1 s_2 \in S\)。

2) 任意の要素たち\(s_1, s_2 \in S\)に対して、\(s_1 + s_2 = s_2 + s_1\)(アディション(加法)のコミュータティビティ(可換性)): それは成立する、なぜなら、それは周囲\(V\)上で成立する。

3) 任意の要素たち\(s_1, s_2, s_3 \in S\)に対して、\((s_1 + s_2) + s_3 = s_1 + (s_2 + s_3)\)(アディション(加法)たちのアソシアティビティ(結合性)): それは成立する、なぜなら、それは周囲\(V\)上で成立する。

4) 以下を満たすある0要素\(0 \in S\)、つまり、任意の\(s \in S\)に対して、\(s + 0 = s\)、がある(0ベクトルの存在): ある\(s \in S\)がある、なぜなら、\(S \neq \emptyset\)、そして、\(0 = 0 s + 0 s \in S\)、そして、\(s + 0 = s\)、なぜなら、それは周囲\(V\)上で成立する。

5) 任意の要素\(s \in S\)に対して、以下を満たすあるインバース(逆)要素\(s' \in S\)、つまり、\(s' + s = 0\)、がある(インバース(逆)ベクトルの存在): \(-1 s + 0 s = -1 s \in S\)、そして、\(-1 s + s = 0\)、なぜなら、それは周囲\(V\)上で成立する。

6) 任意の要\(s \in S\)、任意のスカラ\(r \in F\)に対して、\(r . s \in S\)(スカラーマルチプリケーション(乗法)の下で閉じていること): \(r . s = r . s + 0 . s \in S\)。

7) 任意の要素\(s \in S\)、任意のスカラーたち\(r_1, r_2 \in F\)に対して、\((r_1 + r_2) . s = r_1 . s + r_2 . s\)(スカラーたちアディション(加法)に対するスカラーマルチプリケーション(乗法)ディストリビュータビリティ(分配性)): それは成立する、なぜなら、それは周囲\(V\)上で成立する。

8) 任意の要素たち\(s_1, s_2 \in S\)、任意のスカラー\(r \in F\)に対して、\(r . (s_1 + s_2) = r . s_1 + r . s_2\)(ベクトルたちアディション(加法)に対するスカラーマルチプリケーション(乗法)ディストリビュータビリティ(分配性)): それは成立する、なぜなら、それは周囲\(V\)上で成立する。

9) 任意の要素\(s \in S\)、任意のスカラーたち\(r_1, r_2 \in F\)に対して、\((r_1 r_2) . s = r_1 . (r_2 . s)\)(スカラーマルチプリケーション(乗法)たちのアソシアティビティ(結合性)): それは成立する、なぜなら、それは周囲\(V\)上で成立する。

10) 任意の要素\(s \in S\)に対して、\(1 . s = s\)それは成立する、なぜなら、それは周囲\(V\)上で成立する。

ステップ3:

\(S\)は\(V\)のベクトルたちサブスペース(部分空間)であると仮定しよう。

ステップ4:

\(\forall s_1, s_2 \in S, \forall r_1, r_2 \in F (r_1 s_1 + r_2 s_2 \in S)\)は成立する、なぜなら、ベクトルたちスペース(空間)であるための条件たちがそれを要求する。


参考資料


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