2025年7月27日日曜日

1216: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、に対して、2個のチャートたちのインターセクション(共通集合)上にて、'コーディネート(座標)たちのトランジション(遷移)たちのコンポジション(合成)のパーシャルデリバティブ(偏微分)に対するチェイン(鎖)ルールのように見える'ルールが成立する

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\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、に対して、2個のチャートたちのインターセクション(共通集合)上にて、'コーディネート(座標)たちのトランジション(遷移)たちのコンポジション(合成)のパーシャルデリバティブ(偏微分)に対するチェイン(鎖)ルールのように見える'ルールが成立することの記述/証明

話題


About: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、に対して、2個の任意のチャートたちのインターセクション(共通集合)上にて、'コーディネート(座標)たちのトランジション(遷移)たちのコンポジション(合成)のパーシャルデリバティブ(偏微分)に対するチェイン(鎖)ルールのように見える'ルールが成立するという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(M\): \(\in \{\text{ 全ての } d \text{ -ディメンショナル(次元) } C^\infty \text{ マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、たち }\}\)
\((U \subseteq M, \phi)\): \(\in \{\text{ 全てのチャートたち }\}\)
\((U' \subseteq M, \phi')\): \(\in \{\text{ 全てのチャートたち }\}\)
\(m\): \(\in U \cap U'\)
\(\{\partial / \partial x^j \vert_m \vert j \in \{1, ..., d\}\}\): \(= T_mM \text{ に対する } U \text{ に関するスタンダード(標準)ベーシス(基底) }\)
\(\{\partial / \partial x'^j \vert_m \vert j \in \{1, ..., d\}\}\): \(= T_mM \text{ に対する } U' \text{ に関するスタンダード(標準)ベーシス(基底) }\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\partial x^j / \partial x^l = \partial x^j / \partial x'^m \partial x'^m / \partial x^l = \delta^j_l\)
//


2: 注


それは、紛らわしくも、\(x \mapsto x' \mapsto x\)のパーシャルデリバティブ(偏微分)のチェイン(鎖)ルールのように見えるが、\(\partial / \partial x^l\)も、\(\partial / \partial x'^m\)も、\(\partial / \partial x^l\)もパーシャルデリバティブ(偏微分)ではない。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: \(\partial x^j / \partial x^l = \partial_l (\phi^j \circ {\phi}^{-1})\)であることを見る; ステップ2: チェイン(鎖)ルールを\(\partial_l (\phi^j \circ {\phi}^{-1}) = \partial_l (\phi^j \circ {\phi'}^{-1} \circ \phi' \circ {\phi}^{-1})\)に適用する。

ステップ1:

\(x^j\)はファンクション(関数)\(: U \to \mathbb{R}\)、\(= \phi^j\)である。

\(\partial x^j / \partial x^l = \partial / \partial x^l (x^j) = \partial_l (\phi^j \circ {\phi}^{-1})\)、\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、上のポイントにおけるタンジェント(接)ベクトルたちスペース(空間)に対するチャートに関するスタンダード(標準)ベーシス(基底)の定義によって。

\(= \delta^j_l\)。

ステップ2:

\(\phi (U \cap U')\)上にて、\(\phi^j \circ {\phi}^{-1}: \phi (U \cap U') \to \mathbb{R} = \phi^j \circ ({\phi'}^{-1} \circ \phi') \circ {\phi}^{-1} = (\phi^j \circ {\phi'}^{-1}) \circ (\phi' \circ {\phi}^{-1}): \phi (U \cap U') \to \phi' (U \cap U') \to \mathbb{R}\)。

それにチェイン(鎖)ルールを適用して、\(\partial_l (\phi^j \circ {\phi}^{-1}) = \partial_l ((\phi^j \circ {\phi'}^{-1}) \circ (\phi' \circ {\phi}^{-1})) = \partial_m (\phi^j \circ {\phi'}^{-1}) \partial_l (\phi'^m \circ {\phi}^{-1}) = \partial / \partial x'^m (x^j) \partial / \partial x^l (x'^m) = \partial x^j / \partial x'^m \partial x'^m / \partial x^l\)、\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、上のポイントにおけるタンジェント(接)ベクトルたちスペース(空間)に対するチャートに関するスタンダード(標準)ベーシス(基底)の定義によって。

したがって、\(\partial x^j / \partial x^l = \partial x^j / \partial x'^m \partial x'^m / \partial x^l\)。


参考資料


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