2026年8月2日日曜日

1910: \(1\)-ディメンショナル(次元)ユークリディアンメトリックスペース(計量付き空間)でカノニカル(正典)オーダリング(順序)を持つもの上の非減少シーケンス(列)に対して、シーケンス(列)のコンバージェンス(収束ポイント)はシーケンス(列)のレンジ(値域)のサプリマム(上限)である

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

\(1\)-ディメンショナル(次元)ユークリディアンメトリックスペース(計量付き空間)でカノニカル(正典)オーダリング(順序)を持つもの上の非減少シーケンス(列)に対して、シーケンス(列)のコンバージェンス(収束ポイント)はシーケンス(列)のレンジ(値域)のサプリマム(上限)であることの記述/証明

話題


About: メトリックスペース(計量付き空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、\(1\)-ディメンショナル(次元)ユークリディアンメトリックスペース(計量付き空間)でカノニカル(正典)オーダリング(順序)を持つもの上の任意の非減少シーケンス(列)に対して、もしも、当該シーケンス(列)がアッパーバウンデッド(上方有界)でない場合、当該シーケンス(列)のコンバージェンス(収束ポイント)も当該シーケンス(列)のレンジ(値域)のサプリマム(上限)も存在しない、そして、そうでない場合、当該シーケンス(列)のコンバージェンス(収束ポイント)は当該シーケンス(列)のレンジ(値域)のサプリマム(上限)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(J\): \(\subseteq \mathbb{N}\)で、以下を満たすもの、つまり、\(J \neq \emptyset\)
\(\mathbb{R}\): \(= \text{ 当該ユークリディアンメトリックスペース(計量付き空間) }\)で、カノニカル(正典)オーダリング(順序)を持つもの
\(s\): \(: J \to \mathbb{R}\)で、以下を満たすもの、つまり、\(j \lt j'\)を満たす各\(j, j' \in J\)に対して、\(s (j) \le s (j')\)
//

ステートメント(言明)たち:
(
\(\nexists r \in \mathbb{R} (s \le r)\)
\(\implies\)
\(\nexists lim s \land \nexists Sup (Ran (s))\)
)
\(\land\)
(
\(\exists r \in \mathbb{R} (s \le r)\)
\(\implies\)
\(\exists lim s \land \exists Sup (Ran (s)) \land lim s = Sup (Ran (s))\)
)
//


2: 証明


全体戦略: ステップ1: \(s\)はアッパーバウンデッド(上方有界)でないと仮定する; ステップ2 \(lim s\)も\(Sup (Ran (s))\)も存在しないことを見る; ステップ3: \(s\)はアッパーバウンデッド(上方有界)であると仮定する; ステップ4: \(Sup (Ran (s))\)は存在することを見る; ステップ5: \(lim s = Sup (Ran (s))\)であることを見る。

ステップ1:

\(s\)はアッパーバウンデッド(上方有界)でないと仮定しよう。

ステップ2:

不可避に、\(J\)はインフィニット(無限)である、なぜなら、もしも、\(\vert J \vert \in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)であったら、\(s \le Max (Ran (s))\)であることになる、ここで、\(Max (Ran (s)) \in \mathbb{R}\)は存在することになる、任意のリニアリーオーダードセット(線形順序集合)に対して、任意の非空ファイナイト(有限)サブセット(部分集合)はマキシマム(最大)およびミニマム(最小)を持つという命題によって、そして、\(Max (Ran (s))\)はあるアッパーバウンド(上限)であることになる、矛盾。

\(lim s \in \mathbb{R}\)は存在しない、なぜなら、もしも、\(lim s \in \mathbb{R}\)が存在したら、以下を満たすある\(N \in \mathbb{N}\)、つまり、\(N \lt n\)を満たす各\(n \in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)に対して、\(\vert lim s - s (J_n) \vert \lt 1\)、があることになる、したがって、\(s (J_n) \lt lim s + 1\)、したがって、\(s \le Max (\{s (J_1), ..., s (J_N), lim s + 1\})\)、したがって、\(Max (\{s (J_1), ..., s (J_N), lim s + 1\})\)はあるアッパーバウンド(上限)であることになる、矛盾。

\(Sup (Ran (s)) \in \mathbb{R}\)は存在しない、なぜなら、もしも、\(Sup (Ran (s))\)が存在したら、\(Sup (Ran (s)) = Min (Ub (Ran (s)))\)は\(s\)のあるアッパーバウンド(上限)であることになる、矛盾。

ステップ3:

\(s\)はアッパーバウンデッド(上方有界)であると仮定しよう。

ステップ4:

\(Sup (Ran (s))\)は存在する、\(\mathbb{R}\)のよく知られているプロパティによって。

ステップ5:

\(\vert J \vert \in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)である時、\(Sup (Ran (s)) = s (J_{\vert J \vert})\)、なぜなら、\(s\)は非減少である、そして、\(lim s = s (J_{\vert J \vert})\)、したがって、\(lim s = Sup (Ran (s))\)。

\(J\)はインフィニット(無限)であると仮定しよう、これ以降は。

\(\epsilon \in \mathbb{R}\)を、\(0 \lt \epsilon\)を満たす任意のものとしよう。

以下を満たすある\(N \in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)、つまり、\(Sup (Ran (s)) - \epsilon \lt s (J_N)\)、がある、任意のリニアリーオーダードセット(線形順序集合)および任意のサブセット(部分集合)に対して、当該セット(集合)の任意の要素は当該サブセット(部分集合)のサプリマム(上限)である、もしも、当該要素が当該サブセット(部分集合)の各要素に等しいかそれより大きく、当該要素より小さい当該セット(集合)の各要素に対して、より大きい当該サブセット(部分集合)のある要素がある場合、そしてその場合に限って、という命題によって。

\(N \lt n\)を満たす各\(n \in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)に対して、\(Sup (Ran (s)) - \epsilon \lt s (J_N) \le s (J_n)\)、なぜなら、\(s\)は非減少である: \(J_N \lt J_n\)、\(N \lt n\)である時。

他方で、\(s (J_n) \le Sup (Ran (s)) \lt Sup (Ran (s)) + \epsilon\)、なぜなら、\(Sup (Ran (s)) = Min (Ub (Ran (s)))\)、したがって、\(Sup (Ran (s))\)は\(s\)のあるアッパーバウンド(上限)である。

したがって、\(Sup (Ran (s)) - \epsilon \lt s (J_n) \lt Sup (Ran (s)) + \epsilon\)、それが意味するのは、\(\vert s (J_n) - Sup (Ran (s)) \vert \lt \epsilon\)。

したがって、\(lim s = Sup (Ran (s))\)。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>