ユークリディアントポロジカルスペース(空間)に対して、ラショナル(有理)中心とラショナル(有理)半径を持った全てのオープンボール(開球)たちのセット(集合)はベーシス(基底)であることの記述/証明
話題
About: トポロジカルスペース(空間)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、ユークリディアントポロジカルスペース(空間)の定義を知っている。
- 読者は、トポロジカルスペース(空間)のベーシス(基底)の定義を知っている。
- 読者は、任意のユークリディアントポロジカルスペース(空間)上の任意のオープンセット(開集合)はある有理ポイントを持つという命題を認めている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のユークリディアントポロジカルスペース(空間)に対して、有理中心と有理半径を持った全てのオープンボール(開球)たちのセット(集合)はベーシス(基底)であるという命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。
本体
1: 記述
任意のユークリディアントポロジカルスペース(空間)\(\mathbb{R}^n\)に対して、有理中心と有理半径を持った全てのオープンボール(開球)たちのセット(集合)\(B_{rat}\)はベーシス(基底)である。
2: 証明
任意のオープンセット(開集合)\(U \subseteq \mathbb{R}^n\)を取ろう。任意のユークリディアントポロジカルスペース(空間)上の任意のオープンセット(開集合)はある有理ポイントを持つという命題によって、ある有理ポイント\(p \in U\)がある。ユークリディアントポロジカルスペース(空間)の定義によって、あるオープンボール(開球)\(p \in B_{p-\epsilon} \subseteq U\)がある。しかし、ある有理数\(0 \lt \epsilon' \leq \epsilon\)がある、なぜなら、\(\epsilon\)の無限小数はある桁で切り捨てることができるから。したがって、以下を満たすオープンボール(開球)\(B_{p-\epsilon'} \in B_{rat}\)、つまり、\(B_{p-\epsilon'} \subseteq U\)、がある。トポロジカルスペース(空間)のベーシス(基底)の定義によって、\(B_{rat}\)はベーシス(基底)である。
3: 注
\(B_{rat}\)はカウンタブル(可算)である、有理数たちセット(集合)はカウンタブル(可算)であるから、任意のカウンタブル(可算)セット(集合)の任意のサブセット(部分集合)はカウンタブル(可算)であるという命題および任意の有限数のカウンタブル(可算)セット(集合)たちのプロダクトはカウンタブル(可算)であるという命題。