ローカルにトポロジカルにクローズド(閉)上半面ユークリディアントポロジカルスペース(空間)の定義
話題
About: トポロジカルスペース(空間)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、トポロジカルスペース(空間)の定義を知っている。
- 読者は、ポイントのネイバーフッド(近傍)の定義を知っている。
- 読者は、ホメオモーフィズム(位相同形写像)の定義を知っている。
- 読者は、ユークリディアントポロジカルスペース(空間)の定義を知っている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、ローカルにトポロジカルにクローズド(閉)上半面ユークリディアントポロジカルスペース(空間)の定義を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義の一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題の一覧があります。
本体
1: 定義
任意のクローズド(閉)上半面ユークリディアントポロジカルスペース(空間)\(\mathbb{H}^d = \{(x^1, ..., x^d) \in \mathbb{R}^d \vert 0 \le x^d\} \subseteq \mathbb{R}^d\)に対して、以下を満たす任意のトポロジカルスペース(空間)\(T\)、つまり、その各ポイント\(p \in T\)において、\(p\)のあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U_p \subseteq T\)およびあるポイント\(q \in \mathbb{H}^d\)のあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(U_q \subseteq \mathbb{H}^d\)があり、あるホメオモーフィズム(位相同形写像)\(f: U_p \to U_q\)がある
2: 注
"トポロジカルにクローズド(閉)上半面ユークリディアントポロジカルスペース(空間)"という表現は冗長に思えるかもしれないが、厳密に言うとそうではない、なぜなら、'リーマニアンにクローズド(閉)上半面ユークリディアントポロジカルスペース(空間)'は可能である、なぜなら、任意のバウンダリー付きリーマニアンマニフォールド(多様体)はトポロジカルスペース(空間)であり、'トポロジカルにだけクローズド(閉)上半面ユークリディアンバウンダリー(境界)付きリーマニアンマニフォールド(多様体)'も勿論可能である。
別の定義は、任意のオープン(開)\(U_q \subseteq \mathbb{R}^d\)も許すかもしれない、しかし、その定義は実のところ本定義と等価である、なぜなら、もしも、そうしたある\(U_q\)が存在すれば、あるオープン\(U'_{q'} \subseteq int \mathbb{H}^d \subseteq \mathbb{H}^d\)で\(U_q\)にホメオモーフィック(位相同形写像)なものがあり、\(U_p\)は\(U'_{q'}\)へホメオモーフィック(位相同形写像)である; もしも、あるオープン(開)\(U_q \subseteq int \mathbb{H}^d \subseteq \mathbb{H}^d\)が存在すれば、\(U_q\)は別定義で規定された\(\mathbb{R}^d\)のあるオープンセット(開集合)である。
オープンボール(開球)\(B_{0, \epsilon}\)(\(\mathbb{H}^d\)に包含されていない)のようなチャートオープンサブセット(開部分集合)を許すか否かは別の話である: 本定義はそうしたチャートオープンサブセット(開部分集合)を許すことを妨げない一方、許さないことは何らの問題でもない、私たちは、単に便宜上許すのであるが。
あるローカルにトポロジカルにクローズド(閉)上半面ユークリディアントポロジカルスペース(空間)は、ローカルにトポロジカルにユークリディアントポロジカルスペース(空間)であるかもしれない、なぜなら、各\(U_q \subseteq \mathbb{H}^d\)が偶然\(int \mathbb{H}^d\)内に包含されているかもしれなく、したがって、\(\mathbb{R}^d\)のオープンサブセット(開部分集合)であるかもしれない。