2024年5月26日日曜日

592: モジュール(加群)たちのダイレクトサム

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モジュール(加群)たちのダイレクトサムの定義

話題


About: モジュール(加群)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、モジュール(加群)たちのダイレクトサムの定義を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\( R\): \(\in \{\text{ 全てのリングたち }\}\)
\( \{M_\alpha\}\): \(M_\alpha \in \{\text{ 全ての } R \text{ モジュールたち }\}\)、ここで、\(\alpha \in A\)、ここで、\(A\)はアンカウンタブル(不可算)かもしれないインデックスセット
\(*\oplus_{\alpha \in A} M_\alpha\): \(= \{\times_{\alpha \in A} p_\alpha \in \times_{\alpha \in A} M_\alpha \vert p_\alpha = 0 \text{ いくつかファイナイト(有限)数インデックスたちを除いた全てに対して }\}\)で、\(R\)モジュール(加群)オペレーションたちを持つもの、ここで、\(\times_{\alpha \in A} M_\alpha\)はプロダクトセットを表わす
//

コンディションたち:
\(\forall r, r' \in R, \forall \times_{\alpha \in A} p_\alpha, \times_{\alpha \in A} p'_\alpha \in \oplus_{\alpha \in A} M_\alpha (r \times_{\alpha \in A} p_\alpha + r' \times_{\alpha \in A} p'_\alpha = \times_{\alpha \in A} (r p_\alpha + r' p'_\alpha))\)
//


2: 自然言語記述


任意のリング\(R\)、任意の\(R\)モジュール(加群)たち\(\{M_\alpha \vert \alpha \in A\}\)、ここで、\(A\)は任意のアンカウンタブル(不可算)かもしれないインデックスセット、に対して、\(\oplus_{\alpha \in A} M_\alpha := \{\times_{\alpha \in A} p_\alpha \in \times_{\alpha \in A} M_\alpha \vert p_\alpha = 0 \text{ いくつかファイナイト(有限)数インデックスたちを除いた全てに対して}\}\)で、\(R\)モジュール(加群)オペレーションたち\(\forall r, r' \in R, \forall \times_{\alpha \in A} p_\alpha, \times_{\alpha \in A} p'_\alpha \in \oplus_{\alpha \in A} M_\alpha (r \times_{\alpha \in A} p_\alpha + r' \times_{\alpha \in A} p'_\alpha = \times_{\alpha \in A} (r p_\alpha + r' p'_\alpha))\)を持つもの、ここで、\(\times_{\alpha \in A} M_\alpha\)はプロダクトセットを表わす


3: 注


\(A\)がファイナイト(有限)である時は、本定義は、'ストラクチャー(構造)たちのダイレクトプロダクト'でストラクチャーたちをモジュール(加群)たちと取ったものに等しい。本定義は、一般的なストラクチャーたちへ一般化できない、なぜなら、\(0\)は一般化には定義されていないから。

本定義を'グループ(群)、ファイナイト(有限)数のノーマルサブグループ(正規部分群)たちのダイレクトサムとして'と混同しないように、後者は、構成要素モジュールたちから新たなモジュールを作るというものではない。任意のアーベリアングループはモジュールであるので、いくつかのアーベリアングループたちの、本定義のコンセプトによるダイレクトサムはあり得る、しかし、その、モジュールたちのダイレクトサムは、厳密に言って、構成要素グループたちの、'グループ(群)、ファイナイト(有限)数のノーマルサブグループ(正規部分群)たちのダイレクトサムとして'によるダイレクトサムではない: \(G_1 \oplus G_2\)の任意の要素は、\((p_1, p_2)\)という形式のものであり、\(G_1\)の任意の要素\(p_1\)はその形式のものではない、したがって、\(G_1 \oplus G_2\)の要素ではなく、したがって、\(G_1\)は\(G_1 \oplus G_2\)のサブグループではない; 実のところ、\(G\)は'グループ(群)、ファイナイト(有限)数のノーマルサブグループ(正規部分群)たちのダイレクトサムとして'による、\(G_1 \times \{1\}\)と\(\{1\} \times G_2\)のダイレクトサムである。


参考資料


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