2024年6月16日日曜日

634: ファンクター(関手)はアイソモーフィズム(同形写像)をアイソモーフィズム(同形写像)へマップする

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ファンクター(関手)はアイソモーフィズム(同形写像)をアイソモーフィズム(同形写像)へマップすることの記述/証明

話題


About: カテゴリー(圏)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のファンクター(関手)は任意のアイソモーフィズム(同形写像)をあるアイソモーフィズム(同形写像)へマップするという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
C1: { 全てのカテゴリー(圏)たち }
C2: { 全てのカテゴリー(圏)たち }
F: {C1 から C2 への全てのファンクター(関手)たち }
O1: Obj(C1)
O2: Obj(C1)
f: Mor(O1,O2)
//

ステートメント(言明)たち:
f{ 全ての C1 アイソモーフィズム(同形写像)たち }

F(f){ 全ての C2 アイソモーフィズム(同形写像)たち }
//


2: 自然言語記述


任意のカテゴリー(圏)たちC1,C2C1からC2への任意のファンクター(関手)F、任意のオブジェクトたちO1,O2Obj(C1)、任意のモーフィズム(射)fMor(O1,O2)に対して、もしも、fC1アイソモーフィズム(同形写像)である場合、F(f)Mor(F(O1),F(O2))C2アイソモーフィズム(同形写像)である。


3: 証明


以下を満たすあるモーフィズム(射)f1Mor(O2,O1)、つまり、f1f=idO1ff1=idO2、がある。

Fはコバリアント(共変)ファンクター(関手)であると仮定しよう。

コバリアント(共変)ファンクター(関手)の定義によって、F(f1)F(f)=F(f1f)=F(idO1)=idF(O1); F(f)F(f1)=F(ff1)=F(idO2)=idF(O2)、それが意味するのは、F(f)C2アイソモーフィズム(同形写像)であるということ。

Fはコントラバリアント(反変)ファンクター(関手)であると仮定しよう。

コントラバリアント(反変)ファンクター(関手)によって、F(f)F(f1)=F(f1f)=F(idO1)=idF(O1); F(f1)F(f)=F(ff1)=F(idO2)=idF(O2)、それが意味するのは、F(f)C2アイソモーフィズム(同形写像)であるということ。


参考資料


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