2024年8月4日日曜日

712: 要素によるシクリックグループ(循環群)

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

要素によるシクリックグループ(循環群)の定義

話題


About: グループ(群)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、要素によるシクリックグループ(循環群)の定義を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\( p\): \(\in \{\text{ 全てのオブジェクトたち }\}\)
\(*\langle p \rangle\): \(= \{p^j \vert j \in \mathbb{Z}\}\)または\(n \in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)に対して\(= \{p^j \vert j \in \mathbb{N}, 0 \le j \le (n - 1)\}\)で、\(p^j p^k = p^{j + k}\)または\(p^j p^k = p^{[j + k]}\)をグループ(群)オペレーションとして持つもの、ここで、\([j + k]\)は、\(j + k\)の\(n\)で割った余りを表わす
//

コンディションたち:
//

"オブジェクト"は何を意味するのか?えーと、'オブジェクト'はこの宇宙内の任意のオブジェクトである。数学全体をZFCセット(集合)の上に構築する者は、それはあるセット(集合)であると言うであろうが、私たちはそういう者ではない

\(p\)が単なるオブジェクトであるところ\(p^j\)は何を意味するのかと訝る人がいるかもしれない。えーと、それは、私たちが今発明したあるシンボルである: 勿論、\(p^j\)は\(p ... p\)のようには定義できない、なぜなら、グループ(群)オペレーションはまだ定義されていない: グループ(群)オペレーションは、当該グループ(群)のセット(集合)が定義され終わった後で定義されるのである。

その後、グループ(群)オペレーションが定義された後、\(p^j = p ... p\)となる、結果として。


2: 自然言語記述


任意のオブジェクト\(p\)に対して、\(\langle p \rangle\): \(= \{p^j \vert j \in \mathbb{Z}\}\)またはある\(n \in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)に対して\(= \{p^j \vert j \in \mathbb{N}, 0 \le j \le (n - 1)\}\)、\(p^j p^k = p^{j + k}\)または\(p^j p^k = p^{[j + k]}\)をグループ(群)オペレーションとして、ここで、\([j + k]\)は、\(j + k\)の\(n\)で割った余りを表わす


3: 注


インフィニット(無限)ケースに対して、\(\langle p \rangle\)は本当にグループ(群)である: 0) \(p^j p^k = p^{j + k} \in \langle p \rangle\); 1) \((p^j p^k) p^l = p^{j + k} p^l = p^{j + k + l} = p^j p^{k + l} = p^j (p^k p^l)\); 2) \(p^0\)はアイデンティティ(単位)要素である、なぜなら、\(p^0 p^j = p^{0 + j} = p^j = p^{j + 0} = p^j p^0\)、したがって、\(1\)と呼ばれる; 3) 各\(p^j\)に対して、\(p^{-j}\)がインバース(逆)である、なぜなら、\(p^j p^{-j} = p^{j + - j} = p^0 = 1 = p^0 = p^{-j + j} = p^{-j} p^j\)。

ファイナイト(有限)ケースに対して、\(\langle p \rangle\)は本当にグループ(群)である: 0) \(p^j p^k = p^{[j + k]} \in \langle p \rangle\); 1) \((p^j p^k) p^l = p^{[j + k]} p^l = p^{[j + k + l]} = p^j p^{[k + l]} = p^j (p^k p^l)\); 2) \(p^0\)はアイデンティティ(単位)要素である、なぜなら、\(p^0 p^j = p^{[0 + j]} = p^j = p^{[j + 0]} = p^j p^0\)、したがって、\(1\)と呼ばれる; 3) 各\(p^j\)に対して、\(p^{n - j}\)がインバース(逆)である、なぜなら、\(p^j p^{n - j} = p^{[j + n - j]} = p^0 = 1 = p^0 = p^{[n - j + j]} = p^{n - j} p^j\)。

インフィニット(無限)ケースに対して、\(p, p^2, ...\)たちだけで当該グループ(群)を構成するというような混乱を起こさないように: そのシーケンス(列)は決して\(1\)へ戻らないし、\(p\)のインバース(逆)も生成しない。

多くのケースたちにおいて、あるグループ(群)\(G\)に対して、\(G\)の、ある要素\(p \in G\)によるシクリックサブグループ(循環部分群)が取られる。それは、実際に、本定義による、\(p\)によるシクリックグループ(循環群)である、シンボル\(p^j\)を\(G\)上におけるマルチプリケーション(積)\(p ... p\)と同定することによって。それがインフィニット(無限)グループ(群)であるか\(n\)オーダーグループ(群)であるかは、\(p\)に依存する。\(G\)がファイナイト(有限)である時は、それは不可避にファイナイト(有限)になるが、\(G\)がインフィニット(無限)である時は、それはインフィニット(無限)であるかもしれないし、ないかもしれない。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>