2024年9月22日日曜日

784: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、レギュラードメイン、\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、レギュラードメインから\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、の中への\(C^\infty\)マップ(写像)に対して、ドメイン(定義域)をマニフォールド(多様体)のサブセット(部分集合)とみなした対応するマップ(写像)は\(C^\infty\)である

<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>

\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、レギュラードメイン、\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、レギュラードメインから\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、の中への\(C^\infty\)マップ(写像)に対して、ドメイン(定義域)をマニフォールド(多様体)のサブセット(部分集合)とみなした対応するマップ(写像)は\(C^\infty\)であることの記述/証明

話題


About: \(C^\infty\)マニフォールド(多様体)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、その任意のレギュラードメイン、任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、当該レギュラードメインから当該\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き、の中への任意の\(C^\infty\)マップ(写像)に対して、ドメイン(定義域)を当該マニフォールド(多様体)の当該サブセット(部分集合)とみなした対応するマップ(写像)は\(C^\infty\)であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(M'_1\): \(\in \{ \text{ 全ての } d' \text{ ディメンショナル(次元) } C^\infty \text{ マニフォールド(多様体)たち } \}\)
\(M_1\): \(\in \{M'_1 \text{ の全てのレギュラードメインたち }\}\)
\(M_2\): \(\in \{ \text{ 全ての } C^\infty \text{ マニフォールド(多様体)たち、バウンダリー(境界)付き } \}\)
\(f\): \(: M_1 \to M_2\), \(\in \{\text{ 全ての } C^\infty \text{ マップ(写像)たち }\}\)
\(S\): \(= M_1\)、\(M'_1\)のサブセット(部分集合)として
\(f'\): \(: S \to M_2, s \mapsto f (s)\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(f' \in \{\text{ 全ての } C^\infty \text{ マップ(写像)たち }\}\)
//


2: 自然言語記述


任意の\(d'\)ディメンショナル(次元)\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)\(M'_1\)、\(M'_1\)の任意のレギュラードメイン\(M_1\)、任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、バウンダリー(境界)付き\(M_2\)、任意の\(C^\infty\)マップ(写像)\(f: M_1 \to M_2\)、\(M'_1\)のサブセット(部分集合)\(S = M_1\)、マップ(写像)\(f': S \to M_2, s \mapsto f (s)\)に対して、\(f'\)は\(C^\infty\)である。


3: 注


\(f\)と\(f'\)は各ポイントを同一ポイントへマップするが、それらは同一マップ(写像)ではない: \(f\)が\(C^\infty\)であるか否かは\(M_1\)のアトラスに依存する一方、\(f'\)が\(C^\infty\)であるか否かは\(M'_1\)のアトラスに依存する、したがって、本命題はトリビアルではない。


4: 証明


全体戦略: ステップ1: 各\(m \in M_1\)に対して、\(M_1\)に対するあるアダプテッドチャート\((U'_m \subseteq M'_1, \phi'_m)\)を取り、任意のチャート\((U_{f (m)} \subseteq M_2, \phi_{f (m)})\)を取り、\(m\)の以下を満たすあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(V_m = V'_m \cap M_1 \subseteq M_1\)、つまり、\(f (V_m) \subseteq U_{f (m)}\)、を取り、アダプテッドチャート\((U'_m \cap V'_m \subseteq M'_1, \phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m})\)および対応するアダプティングチャート\((U'_m \cap V'_m \cap M_1 \subseteq M_1, \pi_J \circ \phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m \cap M_1})\)を取る; ステップ2: \(f\)が\(m\)において\(C^\infty\)であることは何を意味するかを、\((U_m := U'_m \cap V'_m \cap M \subseteq M_1, \phi_m := \pi_J \circ \phi'_m \vert_{U_m})\)に関して見る; ステップ3: \(f'\)が\(m\)において\(C^\infty\)であることは何を意味するかを、\((U'_m \cap V'_m \subseteq M'_1, \phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m})\)に関して見る; ステップ4: 本命題を結論する。

ステップ1:

\(m \in M_1\)は任意のものとしよう。

\(M_1\)は\(M'_1\)のエンベッデッドサブマニフォールド(部分多様体)、バウンダリー(境界)付き、であるから、\(M_1\)に対するあるアダプテッドチャート\((U'_m \subseteq M'_1, \phi'_m)\)がある。

任意のチャート\((U_{f (m)} \subseteq M_2, \phi_{f (m)})\)を取ろう。

\(f\)はコンティニュアス(連続)であるので、以下を満たす\(m\)のあるオープンネイバーフッド(開近傍)\(V_m \subseteq M_1\)、つまり、\(f (V_m) \subseteq U_{f (m)}\)、がある。\(M_1\)は\(M'_1\)のトポロジカルサブスペース(部分空間)であるから、\(V_m = V'_m \cap M_1\)、ここで、\(V'_m \subseteq M'_1\)は\(m\)の\(M'_1\)上のオープンネイバーフッド(開近傍)。

\((U'_m \cap V'_m \subseteq M'_1, \phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m})\)はアダプテッドチャートである、任意の\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)、任意のサブセット(部分集合)、当該サブセット(部分集合)上の任意のポイントに対して、もしも、あるチャートがエンベッデッドサブマニフォールド(部分多様体)のためのローカルスライスコンディションまたはエンベッデッドサブマニフォールド(部分多様体)、バウンダリー(境界)付き、のためのローカルスライスコンディションを満たす場合、その任意のサブオープンネイバーフッド(開近傍)もそうするという命題によって。

対応するアダプティングチャートは\((U_m := U'_m \cap V'_m \cap M_1 \subseteq M_1, \phi_m := \pi_J \circ \phi'_m \vert_{U_m})\)である。

ステップ2:

\(f (U'_m \cap V'_m \cap M_1) \subseteq f (V'_m \cap M_1) = f (V_m) \subseteq U_{f (m)}\)。

したがって、バウンダリー(境界)付きの\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)たちの任意のサブセット(部分集合)たちの任意のサブセット(部分集合)たちの間の\(C^k\)マップ(写像)、ここで、\(k\)は\(\infty\)を含む、の定義によって、\(\phi_{f (m)} \circ f \circ {\phi_m}^{-1}: \phi_m (U_m) \to \phi_{f (m)} (U_{f (m)})\)は\(\phi_m (m)\)において\(C^\infty\)である。

ステップ3:

\(f' (U'_m \cap V'_m \cap S) = f (U'_m \cap V'_m \cap M_1) \subseteq U_{f (m)}\)。

バウンダリー(境界)付きの\(C^\infty\)マニフォールド(多様体)たちの任意のサブセット(部分集合)たちの任意のサブセット(部分集合)たちの間の\(C^k\)マップ(写像)、ここで、\(k\)は\(\infty\)を含む、の定義によって、\(f'\)は\(C^\infty\)である、もしも、\(\phi_{f (m)} \circ f' \circ {\phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m}}^{-1} \vert_{\phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m} (U'_m \cap V'_m \cap S)}: \phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m} (U'_m \cap V'_m \cap S) \to \phi_{f (m)} (U_{f (m)})\)が\(\phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m} (m) = \phi'_m (m)\)において\(C^\infty\)である場合。

ステップ4:

\(\phi_m (U_m) = \pi_J \circ \phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m \cap M_1} (U'_m \cap V'_m \cap M_1) = \phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m \cap M_1} (U'_m \cap V'_m \cap M_1)\)、なぜなら、\(M_1\)はレギュラードメインである、それが意味するのは、\(M_1\)のコディメンション(余次元)は\(0\)であること、から、\(\pi_J\)は何もしない。

他方で、\(\phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m} (U'_m \cap V'_m \cap S) = \phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m \cap M_1} (U'_m \cap V'_m \cap M_1)\)。

したがって、実のところ、\(\phi_{f (m)} \circ f \circ {\phi_m}^{-1}\)のドメイン(定義域)と\(\phi_{f (m)} \circ f' \circ {\phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m}}^{-1} \vert_{\phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m} (U'_m \cap V'_m \cap S)}\)のドメイン(定義域)は同一であり、当該2マップ(写像)たちは同一である。

したがって、\(\phi_{f (m)} \circ f' \circ {\phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m}}^{-1} \vert_{\phi'_m \vert_{U'_m \cap V'_m} (U'_m \cap V'_m \cap S)}\)は\(\phi'_m (m)\)において\(C^\infty\)であり、\(\phi_{f (m)} \circ f \circ {\phi_m}^{-1}\)は\(\phi_m (m) = \phi'_m (m)\)において\(C^\infty\)であるから。

したがって、\(f'\)\(C^\infty\)である。


参考資料


<このシリーズの前の記事 | このシリーズの目次 | このシリーズの次の記事>