2024年9月29日日曜日

792: グループ(群)、ファイナイト(有限)オーダー要素に対して、要素のコンジュゲート(共役)は要素のオーダーを持つ

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グループ(群)、ファイナイト(有限)オーダー要素に対して、要素のコンジュゲート(共役)は要素のオーダーを持つことの記述/証明

話題


About: グループ(群)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のグループ(群)、任意のファイナイト(有限)オーダー要素に対して、当該要素の任意のコンジュゲート(共役)は当該要素のオーダーを持つという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(G\): \(\in \{\text{ 全てのグループ(群)たち }\}\)
\(g\): \(\in G\)で、\(\vert (g) \vert \lt \infty\)を満たすもの
\(g'\): \(\in G\)
//

ステートメント(言明)たち:
\(\vert (g' g g'^{-1}) \vert = \vert (g) \vert\)
//


2: 自然言語記述


任意のグループ(群)\(G\)、任意のファイナイト(有限)オーダー要素\(g \in G\)、任意の要素\(g' \in G\)に対して、\(\vert (g' g g'^{-1}) \vert = \vert (g) \vert\)。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: \(n := \vert (g) \vert\)として、\((g' g g'^{-1})^n = 1\)であることを見る; ステップ2: 以下を満たす\(k \in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)、つまり、\(k \lt n\)および\((g' g g'^{-1})^k = 1\)、がないことを見る; ステップ3: 本命題を結論する。

ステップ1:

\(n := \vert (g) \vert\)であるとしよう。

\(g^n = 1\)、任意のグループ(群)、その任意のファイナイト(有限)オーダー要素に対して、当該要素のオーダー累乗は\(1\)であり、当該要素によって生成されたサブグループ(部分群)は、当該要素の、当該要素オーダーより小さい非負累乗たちで構成されるという命題によって。

\((g' g g'^{-1})^n = g' g g'^{-1} g' g g'^{-1} ... g' g g'^{-1} = g' g 1 g 1 g ... 1 g g'^{-1} = g' g^n g'^{-1} = g' 1 g'^{-1} = g' g'^{-1} = 1\)。

ステップ2:

以下を満たす\(k \in \mathbb{N} \setminus \{0\}\)、つまり、\(k \lt n\)および\((g' g g'^{-1})^k = 1\)、がないことを見よう。

そうしたある\(k\)があったと仮定しよう。

\(g^k = g'^{-1} g' g^k g'^{-1} g' = g'^{-1} (g' g g'^{-1})^k g' = g'^{-1} 1 g' = g'^{-1} g' = 1\)、\(\vert (g) \vert = n\)に反する矛盾、任意のグループ(群)、その任意のファイナイト(有限)オーダー要素に対して、当該要素のオーダー累乗は\(1\)であり、当該要素によって生成されたサブグループ(部分群)は、当該要素の、当該要素オーダーより小さい非負累乗たちで構成されるという命題によって。

ステップ3:

\((g' g g'^{-1}) = \{1, g' g g'^{-1}, ..., (g' g g'^{-1})^{n - 1}\}\)、任意のグループ(群)、任意の要素に対して、もしも、あるポジティブ(正)ナチュラルナンバー(自然数)があって、当該要素のそれ累乗が1であり、より小さなそうしたものがない場合、当該要素によって生成されたサブグループ(部分群)は、当該要素の、当該ナンバー(数)より小さな非負累乗たちで構成されるという命題によって。

それが意味するのは、\(\vert (g' g g'^{-1}) \vert = n = \vert (g) \vert\)。


参考資料


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