2024年9月29日日曜日

793: グループ(群)、ファイナイト(有限)オーダー要素に対して、要素のインバース(逆)は要素のオーダーを持つ

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グループ(群)、ファイナイト(有限)オーダー要素に対して、要素のインバース(逆)は要素のオーダーを持つことの記述/証明

話題


About: グループ(群)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のグループ(群)、任意のファイナイト(有限)オーダー要素に対して、当該要素のインバース(逆)は当該要素のオーダーを持つという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
G: { 全てのグループ(群)たち }
g: Gで、|(g)|<を満たすもの
//

ステートメント(言明)たち:
|(g1)|=|(g)|
//


2: 自然言語記述


任意のグループ(群)G、任意のファイナイト(有限)オーダー要素gGに対して、|(g1)|=|(g)|


3: 証明


全体戦略: ステップ1: n:=|(g)|とし、(g1)n=1であることを見る; ステップ2: 以下を満たすkN{0}、つまり、k<nおよび(g1)k=1、がないことを見る; ステップ3: 本命題を結論する。

ステップ1:

n:=|(g)|であるとしよう。

gn=1任意のグループ(群)、その任意のファイナイト(有限)オーダー要素に対して、当該要素のオーダー累乗は1であり、当該要素によって生成されたサブグループ(部分群)は、当該要素の、当該要素オーダーより小さい非負累乗たちで構成されるという命題によって。

(g1)n=gn=(gn)1=11=1

ステップ2:

以下を満たすkN{0}、つまり、k<nおよび(g1)k=1、がないことを見よう。

そうしたあるkがあったと仮定しよう。

gk=(gk)1=((g1)k)1=11=1|(g)|=nに反する矛盾、任意のグループ(群)、その任意のファイナイト(有限)オーダー要素に対して、当該要素のオーダー累乗は1であり、当該要素によって生成されたサブグループ(部分群)は、当該要素の、当該要素オーダーより小さい非負累乗たちで構成されるという命題によって。

ステップ3:

(g1)={1,g1,...,(g1)n1}任意のグループ(群)、任意の要素に対して、もしも、あるポジティブ(正)ナチュラルナンバー(自然数)があって、当該要素のそれ累乗が1であり、より小さなそうしたものがない場合、当該要素によって生成されたサブグループ(部分群)は、当該要素の、当該ナンバー(数)より小さな非負累乗たちで構成されるという命題によって。

それが意味するのは、|(g1)|=n=|(g)|


参考資料


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