2024年10月6日日曜日

798: セット(集合)および2つのトポロジーたちに対して、もしも、共通のオープンカバー(開被覆)があり、一方のトポロジーにおけるカバーの各要素の各オープンサブセット(開部分集合)が他方においてオープン(開)でありその逆も真である場合、トポロジーたちは同一である

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セット(集合)および2つのトポロジーたちに対して、もしも、共通のオープンカバー(開被覆)があり、一方のトポロジーにおけるカバーの各要素の各オープンサブセット(開部分集合)が他方においてオープン(開)でありその逆も真である場合、トポロジーたちは同一であることの記述/証明

話題


About: トポロジカルスペース(空間)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のセット(集合)および2つの任意のトポロジーたちに対して、もしも、ある共通のオープンカバー(開被覆)があり、一方のトポロジーにおける当該カバーの各要素の各オープンサブセット(開部分集合)が他方においてオープン(開)でありその逆も真である場合、当該トポロジーたちは同一であるという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
\(S\): \(\in \{\text{ 全てのセット(集合)たち }\}\)
\(O_1\): \(\in \{S \text{ に対する全てのトポロジーたち }\}\)
\(O_2\): \(\in \{S \text{ に対する全てのトポロジーたち }\}\)
//

ステートメント(言明)たち:
( \(\exists \{U_\alpha \vert A\} \in \{O_1 \text{ 内の全てのオープンカバー(開被覆)たち }\} \cap \{O_2 \text{ 内の全てのオープンカバー(開被覆)たち }\}\)
\(\land\)
\(\forall \alpha \in A\)
(
\(\forall U \in \{ U_\alpha\text{ の全てのオープンサブセット(開部分集合)たち、 } O_1 \text{ 内で }\} (U \in \{U_\alpha \text{ の全てのオープンサブセット(開部分集合)たち、 } O_2 \text{ 内で }\})\)
\(\land\)
\(\forall U \in \{U_\alpha \text{ の全てのオープンサブセット(開部分集合)たち、 } O_2 \text{ 内で }\} (U \in \{U_\alpha \text{ の全てのオープンサブセット(開部分集合)たち、 } O_1 \text{ 内で }\})\)
)
)
\(\iff\)
\(O_1 = O_2\)
//

"\(U_\alpha\)のオープンサブセット(開部分集合)、\(O_j\)内で"が厳密に意味することは、それは、\(O_j\)によってインデュースト(誘導された)トポロジカルサブスペース(部分空間)\(U_\alpha\)のオープンサブセット(開部分集合)であるということ、しかし、\(U_\alpha\)は\(O_j\)内でオープン(開)であるから、実のところ、それは\(O_j\)内でもオープン(開)である。


2: 注


本命題は、言わば、"トポロジーたちの同一性は、ローカルにチェックできる。"、と言う。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: ある共通オープンカバー(開被覆)があり、一方のトポロジーにおける当該オープンカバー(開被覆)の各要素の各オープンサブセット(開部分集合)は他方のトポロジーにおいてオープン(開)であると仮定し、\(O_1\)内の任意のオープンサブセット(開部分集合)\(U_1 \subseteq S\)を取り、各\(U_1 \cap U_\alpha\)は\(O_2\)内でオープン(開)であることを見、\(U_1\)は\(O_2\)内でオープン(開)であると結論する; ステップ2: 同様に、\(O_2\)内の任意のオープンサブセット(開部分集合)\(U_2 \subseteq S\)は\(O_1\)内でオープン(開)であると結論する; ステップ3: \(O_1 = O_2\)であると結論する; ステップ4: \(O_1 = O_2\)であると仮定し、ある共通オープンカバー(開被覆)があり、一方のトポロジーにおける当該オープンカバー(開被覆)の各要素の各オープンサブセット(開部分集合)は他方のトポロジーにおいてオープン(開)であると結論する。

ステップ1:

ある共通オープンカバー(開被覆)があり、一方のトポロジーにおける当該オープンカバー(開被覆)の各要素の各オープンサブセット(開部分集合)は他方のトポロジーにおいてオープン(開)であると仮定しよう。

\(U_1 \subseteq S\)は\(O_1\)内の任意のオープンサブセット(開部分集合)であるとしよう。

\(U_1\)は\(O_2\)内でオープン(開)であることを見る。

任意のトポロジカルスペース(空間)および任意のオープンカバー(開被覆)に対して、任意のサブセット(部分集合)はオープン(開)である、もしも、当該サブセット(部分集合)と当該オープンカバー(開被覆)の各要素のインターセクション(共通部分集合)がオープン(開)である場合、そしてその場合に限って、という命題によって、私たちがする必要のあるのは、各\(U_1 \cap U_\alpha\)は\(O_2\)内でオープン(開)であることである。

\(U_1 \cap U_\alpha \subseteq U_\alpha\)は、\(O_1\)によってインデュースト(誘導された)\(U_\alpha\)のサブスペース(部分空間)トポロジー内でオープン(開)であるから、\(U_1 \cap U_\alpha \subseteq U_\alpha\)は、\(O_2\)によってインデュースト(誘導された)サブスペース(部分集合)トポロジー内でオープン(開)である、仮定によって。\(U_\alpha \subseteq S\)は\(O_2\)内でオープン(開)であるから、\(U_1 \cap U_\alpha \subseteq S\)は\(O_2\)内でオープン(開)である、任意のトポロジカルスペース(空間)およびそれをベーススペース(空間)としてオープン(開)である任意のトポロジカルサブスペース(部分空間)に対して、サブスペース(部分空間)の任意のサブセット(部分集合)はサブスペース(部分空間)上でオープン(開)である、もしも、それがベーススペース(空間)でオープン(開)である場合、そしてその場合に限ってという命題によって。

したがって、\(U_1\)は本当に\(O_2\)内でオープン(開)である。

ステップ2:

同様に、\(O_2\)内の任意のオープンサブセット(開部分集合)\(U_2 \subseteq S\)は\(O_1\)内でオープン(開)である、対称性によって。

ステップ3:

ステップ1とステップ2は、\(O_1 = O_2\)を意味する。

ステップ4:

\(O_1 = O_2\)であると仮定しよう。

勿論、ある共通オープンカバー(開被覆)がある。

勿論、一方のトポロジーにおける当該カバー(被覆)の各要素の各オープンサブセット(開部分集合)は他方のトポロジーにおいてオープン(開)である。


参考資料


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