2024年11月10日日曜日

862: パーミュテーション(並べ替え)たちグループ(群)、その要素、パーミュテーション(並べ替え)たちドメイン(定義域)の要素に対して、要素のパワー(累乗)オペレーションたちをドメイン(定義域)要素に作用させたシーケンス(列)はドメイン(定義域)要素から前へ戻る

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パーミュテーション(並べ替え)たちグループ(群)、その要素、パーミュテーション(並べ替え)たちドメイン(定義域)の要素に対して、要素のパワー(累乗)オペレーションたちをドメイン(定義域)要素に作用させたシーケンス(列)はドメイン(定義域)要素から前へ戻ることの記述/証明

話題


About: グループ(群)

この記事の目次


開始コンテキスト



ターゲットコンテキスト



  • 読者は、任意のパーミュテーション(並べ替え)たちグループ(群)、その任意の要素、当該パーミュテーション(並べ替え)たちドメイン(定義域)の任意の要素に対して、当該要素のパワー(累乗)オペレーションたちを当該ドメイン(定義域)要素に作用させたシーケンス(列)は当該ドメイン(定義域)要素から前へ戻るという命題の記述および証明を得る。

オリエンテーション


本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。

本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。


本体


1: 構造化された記述


ここに'構造化された記述'のルールたちがある

エンティティ(実体)たち:
S: { 全てのファイナイト(有限)セット(集合)たち }、で任意のリニアオーダー(線形順序)を持つもの
G: =S のパーミュテーション(並べ替え)たちグループ(群) 
σ: G
p: S
(σ(p),σ2(p),...):
//

ステートメント(言明)たち:
nN で以下を満たすもの、つまり、 1n({σ(p),...,σn(p)} は互いに異なる σn+1(p){σ(p),...,σn(p)})

σn(p)=p
//

勿論、pを当該シーケンス(列)の先頭に挿入して(p,σ(p),...,σn1(p),σn(p)=p,...)とすることができる。


2: 注


本命題は、任意のグループ(群)に対して、任意の要素の累乗たちシーケンス(列)で前に戻るものは当該要素に戻るという命題に類似しているが、それが即座に含意しているものではない、なぜなら、σn+1(p)=σk(p)は必ずしもσn+1=σkを意味しない、なぜなら、以下を満たすあるpS、つまり、pp、に対して、σn+1(p)σk(p)かもしれない。実のところ、当該シーケンス(列)は(σ,σ2,...)よりも早く前へ戻るかもしれない。証明のロジックはほとんど同じであるが。


3: 証明


全体戦略: ステップ1: そのうちにσn+1(p){σ(p),...,σn(p)}となることを見て、σn+1(p)=σk(p)とする; ステップ2: k=1であることを見る; ステップ3: σn(p)=pであることを見る。

ステップ1:

当該シーケンス(列)内の各項はS内にあり、Sはファイナイト(有限)であるから、そのうちに、σn+1(p){σ(p),...,σn(p)}となる、なぜなら、Sのカーディナリティより多くのディスティンクト(互いに異なる)項たちはあり得ない。

以下を満たすあるkN、つまり、1knσn+1(p)=σk(p)、がある。

ステップ2:

0nk、したがって、2nk+2n1+2=n+1

σn+1(p)=σk(p)であるので、σnk+2(p)=σn+1(k1)(p)=σ(k1)σn+1(p)=σ(k1)σk(p)=σk(k1)(p)=σ(p)2nk+2n+1であるから、nk+2=n+1、なぜなら、そうでなければ、{σ(p),...,σn(p)}はディスティンクト(互いに異なる)でないことになる。それが含意するのは、k=1

したがって、σn+1(p)=σ(p)

ステップ3:

しかし、それが含意するのは、σ(σn(p))=σ(p)、そして、σはバイジェクティブ(全単射)であるから、σn(p)=p


参考資料


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