バイジェクティブ(全単射)フィールド(体)ホモモーフィズム(準同形写像)は'フィールド(体)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であることの記述/証明
話題
About: フィールド(体)
この記事の目次
開始コンテキスト
- 読者は、フィールド(体)の定義を知っている。
- 読者は、バイジェクション(全単射)の定義を知っている。
- 読者は、%ストラクチャー(構造)種類名%ホモモーフィズム(準同形写像)の定義を知っている。
- 読者は、%カテゴリー名%アイソモーフィズム(同形写像)の定義を知っている。
- 読者は、任意のバイジェクティブ(全単射)リング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)は'リング(環)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるという命題を認めている。
ターゲットコンテキスト
- 読者は、任意のバイジェクティブ(全単射)フィールド(体)ホモモーフィズム(準同形写像)は'フィールド(体)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるという命題の記述および証明を得る。
オリエンテーション
本サイトにてこれまで議論された定義たちの一覧があります。
本サイトにてこれまで議論された命題たちの一覧があります。
本体
1: 構造化された記述
ここに'構造化された記述'のルールたちがある。
エンティティ(実体)たち:
\(F_1\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\(F_2\): \(\in \{\text{ 全てのフィールド(体)たち }\}\)
\(f\): \(F_1 \to F_2\), \(\in \{\text{ 全てのバイジェクション(全単射)たち }\} \cap \{\text{ 全てのフィールド(体)ホモモーフィズム(準同形写像)たち }\}\)
//
ステートメント(言明)たち:
\(f \in \{\text{ 全ての'フィールド(体)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)たち }\}\)
//
2: 注
時々、任意のバイジェクティブ(全単射)フィールド(体)ホモモーフィズム(準同形写像)をフィールド(体)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるとする定義が見られるが、それは、良い慣習とは思われない: 'アイソモーフィズム(同形写像)'はカテゴリー理論内で定義された一般的な概念であり、インバース(逆)が当該カテゴリー内でホモモーフィズム(準同形写像)であるよう要求する。
一般には、あるカテゴリーのあるバイジェクティブ(全単射)モーフィズム(射)は必ずしも%カテゴリー名%アイソモーフィズム(同形写像)ではない。例えば、あるバイジェクティブ(全単射)コンティニュアス(連続)マップ(写像)、それは、'トポロジカルスペース(空間)たち - コンティニュアス(連続)マップ(写像)たち'カテゴリー内のモーフィズム(射)である、は、必ずしも、ホメオモーフィズム(位相同形写像)、それは、'トポロジカルスペース(空間)たち - コンティニュアス(連続)マップ(写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)である、ではない。
本命題が成立するがゆえに、一部の人々はバイジェクティブ(全単射)性のみを要求する定義が妥当だと考えるが、本命題が成立するというだけで、カテゴリー理論内で行なわれた一般的な定義が、フィールド(体)のケースに対して歪められるべきということにはならない。
3: 証明
全体戦略: ステップ1: インバース(逆)\(f^{-1}\)を取る; ステップ2: \(f^{-1}\)はフィールド(体)ホモモーフィズム(準同形写像)であることを見る。
ステップ1:
\(f\)はバイジェクティブ(全単射)であるから、インバース(逆)\(f^{-1}: F_2 \to F_1\)がある。
ステップ2:
\(f^{-1}\)が必然的にフィールド(体)ホモモーフィック(準同形写像)であることを見よう。
\(F_1\)および\(F_2\)はリング(環)たちであり、\(f\)は当該リング(環)たち間のバイジェクティブ(全単射)リング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)である。
任意のバイジェクティブ(全単射)リング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)は'リング(環)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)であるという命題によって、\(f\)は当該リング(環)たち間の'リング(環)たち - ホモモーフィズム(準同形写像)たち'アイソモーフィズム(同形写像)である。したがって、\(f^{-1}\)は当該リング(環)たち間のリング(環)ホモモーフィズム(準同形写像)である。
残った問題は、\(F_2\)の各要素に対して、\(f^{-1}\)はそのインバース(逆)をその\(f^{-1}\)下のイメージ(像)のインバース(逆)へマップするか否かだけである。
\(f (r_1) \in F_2\)は任意としよう。\(f (r_1)^{-1} = f (r_1^{-1})\)、なぜなら、\(f\)はフィールド(体)ホモモーフィック(準同形写像)である。\(f^{-1} (f (r_1)^{-1}) = f^{-1} (f (r_1^{-1})) = r_1^{-1} = {f^{-1} (f (r_1))}^{-1}\)。
したがって、\(f^{-1}\)はフィールド(体)ホモモーフィズム(準同形写像)である。